南米の両雄が、大きな転換期を迎えている。
長年にわたってブラジル代表の象徴として背番号10を背負ってきたネイマールが、今夏の北中米ワールドカップでノルウェーに8強入を阻まれた後に代表引退を発表。さらにアルゼンチン代表のリオネル・メッシも準優勝で終えた後、代表ユニホームを脱ぐことを表明し、現地10月6日にブエノスアイレスで行なわれる国際親善試合ベナン戦で花道を飾ることになる。
南米サッカーにおいて特別な意味を持つ「10番」を背負ってきた2人のスーパースターが去った後、誰がその役割を継承するのか。スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「メッシとネイマールの後、ブラジルとアルゼンチンの次の10番は誰になるのか?」と題した記事で、両国の“ポスト10番”を展望している。
ブラジルについては、「カルロ・アンチェロッティ監督は、W杯ノルウェー戦の後半にネイマールを投入してバランスを崩したと認めており、今後の構想からは完全に外れたことを明確にしている。ネイマールの時代には、間違いなく幕が下ろされた」と断言。次なる攻撃の中心として「明白なのは、ネイマールの復帰によってW杯メンバーから外れたチェルシーのジョアン・ペドロが選択肢のひとつに戻ることだ」と綴った。
さらに「問題は、単純に新たな背番号10を決めることではない。最大のテーマは、誰が攻撃を牽引する責任を負うのか」と指摘。候補として、ヴィニシウス・ジュニオールが存在感をましているとの見解を示した同メディアは、「個人としていいW杯を過ごし、明らかにその準備ができている」と評価している。
また、「アンチェロッティ監督にとって重要なのは、ラフィーニャの能力を最大限に引き出すことだ」とも主張した。ただし、「所属するバルセロナと現在のブラジルには、大きな違いがある。それが中盤のクオリティーだ」と綴り、指揮官が「セレソン」の守備陣と攻撃陣には満足する一方で、試合をコントロールできるMFを「弱点」と特定。人材育成を長期的な最優先課題に位置付けていると紹介し、サントスのMFガブリエウ・ボンテンポ、コリンチャンスのMFブレーノ・ビドン、フルミネンセのMFマルチネッリの国内組のほか、マンチェスター・ユナイテッドのMFアンドレイ・サントス、ユベントスのMFドウグラス・ルイスらを候補者として期待を寄せた。
このように、「ポスト・ネイマール」は、ひとりのスターに10番の役割をそのまま引き継がせることだけを意味しない。同メディアは、「アンチェロッティ監督は、攻撃の選手たちが能力を発揮するためのより良い土台を与えられるよう、ブラジルの中盤を十分に改善したいと考えている。そして監督の頭の中では、これこそがポスト・ネイマール時代の鍵となる」と報じている。
一方のアルゼンチンは、より直接的な「メッシの後継者探し」が始まりそうだ。記事では、過去にペレが引退した後のブラジル、ディエゴ・マラドーナが去った後のアルゼンチンが長期間にわたって苦しんだ歴史を踏まえて、「アルゼンチンは、より上手く世代交代を成し遂げることができるのか?」と問いかけている。
ただ、北中米W杯予選の18試合でメッシが先発出場したのは10試合だけで、アルゼンチンにはすでに「メッシ不在」で戦った経験がある。この時は、フリアン・アルバレスがそのポジションを埋めることが多かったため、同メディアは「何が起ころうとも、アルバレスはアルゼンチンの未来にとって、極めて重要な存在であり続ける」と断言。一方で「本格的な10番タイプを試す価値はある。その筆頭として名前が挙がるのが、コモでプレーするニコ・パスだ」と続けた。
元アルゼンチン代表DFを父に持つパスは、セリエAでのパフォーマンスによって高い評価を受けている。これまではメッシとの共存が難しく、十分に能力を引き出せなかったが、記事では「それはもう、問題ではなくなる。パスには間違いなく継続的にチャンスが与えられるだろう」として、「ポスト・メッシ」の最有力候補として期待。フィオレンティーナで好スタートを切ったフランコ・マスタントゥオーノ、負傷からの復帰を目指すリーベル・プレートのティアゴ・アルマダも、競争に加わる見込みだという。
同メディアは、「メッシとネイマールがそれぞれの国で見せた、決して忘れられることのない輝きは、自分自身の歴史を書こうとする新世代にとって刺激になるだろう。最初の章は、今始まる」と綴って記事を締め括った。新たな南米の象徴を巡る争いは、サッカー界全体にとっても非常に重要で、興味深いものとなる。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】“代表引退”や“招集辞退”の現状「FIFA会長の政策の結果だ」仏メディア痛烈批判「価値観そのものが突然失われたというより」
長年にわたってブラジル代表の象徴として背番号10を背負ってきたネイマールが、今夏の北中米ワールドカップでノルウェーに8強入を阻まれた後に代表引退を発表。さらにアルゼンチン代表のリオネル・メッシも準優勝で終えた後、代表ユニホームを脱ぐことを表明し、現地10月6日にブエノスアイレスで行なわれる国際親善試合ベナン戦で花道を飾ることになる。
南米サッカーにおいて特別な意味を持つ「10番」を背負ってきた2人のスーパースターが去った後、誰がその役割を継承するのか。スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「メッシとネイマールの後、ブラジルとアルゼンチンの次の10番は誰になるのか?」と題した記事で、両国の“ポスト10番”を展望している。
ブラジルについては、「カルロ・アンチェロッティ監督は、W杯ノルウェー戦の後半にネイマールを投入してバランスを崩したと認めており、今後の構想からは完全に外れたことを明確にしている。ネイマールの時代には、間違いなく幕が下ろされた」と断言。次なる攻撃の中心として「明白なのは、ネイマールの復帰によってW杯メンバーから外れたチェルシーのジョアン・ペドロが選択肢のひとつに戻ることだ」と綴った。
さらに「問題は、単純に新たな背番号10を決めることではない。最大のテーマは、誰が攻撃を牽引する責任を負うのか」と指摘。候補として、ヴィニシウス・ジュニオールが存在感をましているとの見解を示した同メディアは、「個人としていいW杯を過ごし、明らかにその準備ができている」と評価している。
また、「アンチェロッティ監督にとって重要なのは、ラフィーニャの能力を最大限に引き出すことだ」とも主張した。ただし、「所属するバルセロナと現在のブラジルには、大きな違いがある。それが中盤のクオリティーだ」と綴り、指揮官が「セレソン」の守備陣と攻撃陣には満足する一方で、試合をコントロールできるMFを「弱点」と特定。人材育成を長期的な最優先課題に位置付けていると紹介し、サントスのMFガブリエウ・ボンテンポ、コリンチャンスのMFブレーノ・ビドン、フルミネンセのMFマルチネッリの国内組のほか、マンチェスター・ユナイテッドのMFアンドレイ・サントス、ユベントスのMFドウグラス・ルイスらを候補者として期待を寄せた。
このように、「ポスト・ネイマール」は、ひとりのスターに10番の役割をそのまま引き継がせることだけを意味しない。同メディアは、「アンチェロッティ監督は、攻撃の選手たちが能力を発揮するためのより良い土台を与えられるよう、ブラジルの中盤を十分に改善したいと考えている。そして監督の頭の中では、これこそがポスト・ネイマール時代の鍵となる」と報じている。
一方のアルゼンチンは、より直接的な「メッシの後継者探し」が始まりそうだ。記事では、過去にペレが引退した後のブラジル、ディエゴ・マラドーナが去った後のアルゼンチンが長期間にわたって苦しんだ歴史を踏まえて、「アルゼンチンは、より上手く世代交代を成し遂げることができるのか?」と問いかけている。
ただ、北中米W杯予選の18試合でメッシが先発出場したのは10試合だけで、アルゼンチンにはすでに「メッシ不在」で戦った経験がある。この時は、フリアン・アルバレスがそのポジションを埋めることが多かったため、同メディアは「何が起ころうとも、アルバレスはアルゼンチンの未来にとって、極めて重要な存在であり続ける」と断言。一方で「本格的な10番タイプを試す価値はある。その筆頭として名前が挙がるのが、コモでプレーするニコ・パスだ」と続けた。
元アルゼンチン代表DFを父に持つパスは、セリエAでのパフォーマンスによって高い評価を受けている。これまではメッシとの共存が難しく、十分に能力を引き出せなかったが、記事では「それはもう、問題ではなくなる。パスには間違いなく継続的にチャンスが与えられるだろう」として、「ポスト・メッシ」の最有力候補として期待。フィオレンティーナで好スタートを切ったフランコ・マスタントゥオーノ、負傷からの復帰を目指すリーベル・プレートのティアゴ・アルマダも、競争に加わる見込みだという。
同メディアは、「メッシとネイマールがそれぞれの国で見せた、決して忘れられることのない輝きは、自分自身の歴史を書こうとする新世代にとって刺激になるだろう。最初の章は、今始まる」と綴って記事を締め括った。新たな南米の象徴を巡る争いは、サッカー界全体にとっても非常に重要で、興味深いものとなる。
構成●THE DIGEST編集部
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