9月・10月シリーズにおいて10月1日のエクアドル戦は、日本代表にとって3戦連続となる南米勢との対戦だ。
3-1で勝利した初戦のウルグアイ戦について、スペイン紙『AS』は、日本の戦いぶりについて2つの点に注目した。
1つ目は立ち上がりの攻防だ。「ボールを保持し、ハイプレスでウルグアイを窒息させる非常に積極的な姿勢を見せた。ウルグアイはボールを奪うものの、足元でボールを落ち着かせることができず、日本の執拗なプレッシャーによってロングボールを蹴らされる状況が続いた。デュエルの局面でも日本は引かず、守備陣が踏ん張ってボールを回収した」と描写している。
2つ目は、その流れの中で生まれた松木玖生の先制弾だ。「アリエン・ロッベン(元オランダ代表FW)を彷彿とさせる形でカットインから左足のシュートをファーサイドへねじ込んだ」と評している。
続く第2戦のベネズエラ戦は2-1で勝利。試合後、敗れたベネズエラの地元紙『EL NACIONAL』は敗因を冷静に分析した。
試合終了間際のPK判定を巡って論争が起きるなか、オズワルド・ビスカロンド監督による「日本の決定力と技術の高さ」という指摘を取り上げたうえで、ベネズエラがセットプレーや縦に速い攻撃でしか活路を見いだせず、遅攻の局面で前進を阻まれた点に言及した。とくに前半、右サイドを起点とした崩しや、ケビン・ケルシーのポストプレーを活かした展開といったベネズエラの狙いに対し、日本の守備陣が見せた的確な対応を評価している。
この2戦を踏まえ、3戦目の相手となるエクアドルのメディアは、0-3で敗れた韓国戦を経てマルセロ・ガジャルド監督就任2戦目を迎える自国代表にとって、日本を興味深い対戦相手と位置付けている。
『Metro Ecuador』は、「90分の中で戦い方を変えられる点に日本の特徴がある。森保一監督は、3バックで守備を固め、ウイングバックを使ってサイドで数的優位を生み出すチームを作り上げた。ワールドカップで日本は3-4-3を採用した。幅を確保し、中央を締め、ボール回収時には素早く敵ゴールに迫る」と北中米W杯を振り返った。
続けて、「もっとも、このシステムはカウンター一辺倒であることを意味しない。日本はリズミカルにボールを回しながら相手守備陣を揺さぶり、サイドバックの背後に生まれるスペースを突くことも狙う。さらにボールを奪うと、前線の選手たちが一気にスピードを上げる」と詳細に分析している。
さらに、エクアドルが注意しなければならないのは危険なエリアでのボールロストだと強調し、「日本のようなチームは、中盤でのボール奪取からわずか数秒でゴールチャンスへと結び付ける」と警戒を深めている。
エクアドルは実力のある相手だ。指揮官のガジャルドは元アルゼンチン代表MFで、母国の名門リーベル・プレートをはじめ、モナコ、パリ・サンジェルマンなどでプレー。指導者転身後も、リーベルで国内リーグ1度、コパ・スダメリカーナ1度、欧州チャンピオンズリーグに相当する南米一を決める大会、コパ・リベルタドーレスを2度制覇と、南米屈指の実績を持っている。現地では北中米ワールドカップのラウンド32敗退から再出発を図る代表チームへの期待が高まっている状況だ。
W杯を最後に代表から引退したFWエネル・バレンシア(ボカ・ジュニオルス)の後継者探しが目下の課題だが、今回の招集メンバーにはDFウィリアム・パチョ(パリ・サンジェルマン)、DFペルビス・エストゥピニャン(ミラン)、MFオスカル・サンブラーノ(ハル)、FWニルソン・アングロ(サンダーランド)といった欧州の最前線で戦う好選手を揃えている。
南米特有の技術と組織としての強度を併せ持つ相手に対し、日本がどのような対応を見せるかが焦点となる。
文●下村正幸
【記事】バレンシア新監督アギーレが直面する「10の課題」と幕を開ける佐藤龍之介の「新たな挑戦」
3-1で勝利した初戦のウルグアイ戦について、スペイン紙『AS』は、日本の戦いぶりについて2つの点に注目した。
1つ目は立ち上がりの攻防だ。「ボールを保持し、ハイプレスでウルグアイを窒息させる非常に積極的な姿勢を見せた。ウルグアイはボールを奪うものの、足元でボールを落ち着かせることができず、日本の執拗なプレッシャーによってロングボールを蹴らされる状況が続いた。デュエルの局面でも日本は引かず、守備陣が踏ん張ってボールを回収した」と描写している。
2つ目は、その流れの中で生まれた松木玖生の先制弾だ。「アリエン・ロッベン(元オランダ代表FW)を彷彿とさせる形でカットインから左足のシュートをファーサイドへねじ込んだ」と評している。
続く第2戦のベネズエラ戦は2-1で勝利。試合後、敗れたベネズエラの地元紙『EL NACIONAL』は敗因を冷静に分析した。
試合終了間際のPK判定を巡って論争が起きるなか、オズワルド・ビスカロンド監督による「日本の決定力と技術の高さ」という指摘を取り上げたうえで、ベネズエラがセットプレーや縦に速い攻撃でしか活路を見いだせず、遅攻の局面で前進を阻まれた点に言及した。とくに前半、右サイドを起点とした崩しや、ケビン・ケルシーのポストプレーを活かした展開といったベネズエラの狙いに対し、日本の守備陣が見せた的確な対応を評価している。
この2戦を踏まえ、3戦目の相手となるエクアドルのメディアは、0-3で敗れた韓国戦を経てマルセロ・ガジャルド監督就任2戦目を迎える自国代表にとって、日本を興味深い対戦相手と位置付けている。
『Metro Ecuador』は、「90分の中で戦い方を変えられる点に日本の特徴がある。森保一監督は、3バックで守備を固め、ウイングバックを使ってサイドで数的優位を生み出すチームを作り上げた。ワールドカップで日本は3-4-3を採用した。幅を確保し、中央を締め、ボール回収時には素早く敵ゴールに迫る」と北中米W杯を振り返った。
続けて、「もっとも、このシステムはカウンター一辺倒であることを意味しない。日本はリズミカルにボールを回しながら相手守備陣を揺さぶり、サイドバックの背後に生まれるスペースを突くことも狙う。さらにボールを奪うと、前線の選手たちが一気にスピードを上げる」と詳細に分析している。
さらに、エクアドルが注意しなければならないのは危険なエリアでのボールロストだと強調し、「日本のようなチームは、中盤でのボール奪取からわずか数秒でゴールチャンスへと結び付ける」と警戒を深めている。
エクアドルは実力のある相手だ。指揮官のガジャルドは元アルゼンチン代表MFで、母国の名門リーベル・プレートをはじめ、モナコ、パリ・サンジェルマンなどでプレー。指導者転身後も、リーベルで国内リーグ1度、コパ・スダメリカーナ1度、欧州チャンピオンズリーグに相当する南米一を決める大会、コパ・リベルタドーレスを2度制覇と、南米屈指の実績を持っている。現地では北中米ワールドカップのラウンド32敗退から再出発を図る代表チームへの期待が高まっている状況だ。
W杯を最後に代表から引退したFWエネル・バレンシア(ボカ・ジュニオルス)の後継者探しが目下の課題だが、今回の招集メンバーにはDFウィリアム・パチョ(パリ・サンジェルマン)、DFペルビス・エストゥピニャン(ミラン)、MFオスカル・サンブラーノ(ハル)、FWニルソン・アングロ(サンダーランド)といった欧州の最前線で戦う好選手を揃えている。
南米特有の技術と組織としての強度を併せ持つ相手に対し、日本がどのような対応を見せるかが焦点となる。
文●下村正幸
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