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海外サッカー

久保建英のリーガ初先発について現地メディアの予想は!? 指揮官は「チーム全体のことを考える」と意に介さず

THE DIGEST編集部

2020.10.25

(C)Getty Images

(C)Getty Images

 10月25日(現地時間)、ラ・リーガ第7節でカディスと対戦するビジャレアル。前節でソシエダと勝点(11)で並んでの2位に浮上した他、3日前にはヨーロッパリーグ(EL)でシワススポルを5-3で下すなど、調子がうなぎ上りであることが窺わせている。

 そのシワススポル戦で1ゴール2アシストの活躍を見せ、「イエローサブマリン」の“主役”に躍り出たのが、久保建英である。今季、レアル・マドリーから加入した19歳は、スタメン起用の正当性を十二分に証明してみせた。

 とすれば、やはり気になるのは、カディス戦でこの日本人が、今季ラ・リーガで初めて試合開始の笛をピッチ上で聞くことができるか否かである。前節バレンシア戦で退場処分を受けたものの、リーガが2度目の警告を取り消したことで出場停止処分を免れた久保は、また一歩前進を遂げられるのか?

 スペインの日刊紙『MARCA』は、シワススポル戦後に「今後もスタメンであり続けるだろう」と予測したが、実際にカディス戦でのビジャレアルの予想フォーメーション(4-3-3)で前列左サイドに久保の名を記載しており、「木曜日にチャンスを活かした」と綴った。
 
 ただ、彼をピッチに送り込むのか否かを決めるのは監督のウナイ・エメリである。ここまで、久保の登用をめぐって多くの議論を巻き起こし、また糾弾も受けてきたバスク出身の智将は試合前日、この件について以前と変わらぬ自身の考えを日刊紙『AS』に語っている。

「全ての選手は同じ扱いの下でスタートする。しかし、それぞれの選手の事情は異なり、クボのように1年間のレンタルで加入した選手もいる。そして彼について、メディアにはメディアの見方がある。

 クボとは、多くのことを話している。成熟した少年だが、今の彼は、全てを欲しがっている。まだ成長の途中であるクボに対し、我々は愛情を注ぐとともに、チームにとって何がベストかを彼に分からせる必要がある。外部の者は自分のことしか考えないが、我々はクボだけでなく、チーム全体のことを考えている」

「このプロセスは適切なものであり、クボはさらに高いレベルでパフォーマンスを見せられるようになるだろう」と確信しているエメリ監督。シワススポル戦によって、もはや「スタメン待望論」ではなく、スタメン定着を求める声が周囲で強まる中、カディス戦ではいかなる決断を下すのか。ちなみに『AS』の予想メンバーに、久保の名前はない。

構成●THE DIGEST編集部

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