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日本代表

「もう帰って来られないかもしれない。そういう想いもあった」"奇跡の生還"を果たした青山敏弘が偽らざる心境を語る【独占インタビュー前編】

サッカーダイジェスト編集部

2019.10.10

青山は1月に出場したアジアカップで右膝を痛め、約半年も戦列から離れた。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

青山は1月に出場したアジアカップで右膝を痛め、約半年も戦列から離れた。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

「本当によく帰って来れたなと」

 右膝の怪我から復帰した青山敏弘はそう述べ、言葉を詰まらせる。約10秒の沈黙の後、重たい口を開いた。

「もう帰って来られないかもしれない。もっと長引くかもしれない。そういう想いもあったんです」

 主力に成長した07年以降、青山はリーグ戦での出場数が20試合に満たないシーズンはなかった。だが今季は日本代表として参戦した1月のアジアカップで右膝を痛め、負傷離脱してから、約半年も戦列から離れた。

 これまでにない長期離脱の間、青山は何を考えていたのか。そして、いつ復帰できるか分からない怪我から奇跡の生還を果たし、プレーできる喜びを噛みしめる今、広島のために、何を思っているのだろうか――。
 
偽らざる想いを語ってもらった。

 
――右膝の怪我から復帰し、リーグ戦では21節の札幌戦から5試合連続で途中出場。現在のコンディションはどうですか? [編集部・注/インタビューは9月10 日に実施]

 どうなんですかね。自分の良い状態って、何が基準なんだろう。やっぱり、年齢によって違って、若い時はよく動けるから良い。どうしても、その良かった時期をイメージしがちだけど、今はできることをやるしかない。そう思うと、今のコンディションは十分なのかな。

――若手の頃とは違うチームへの貢献の仕方があると。

 そうですね。若い時と違って動けなくなったのか、もしかしたら今の状態が普通なのか……。それは分からないですけど、年齢に応じてチームのためにどんなプレーを選択すべきか、今はそこに集中しています。

――プレー中、怪我した右膝はまだ気になりますか?

 それはもうないです。

――今年1月のアジアカップでその右膝を負傷し、途中離脱しました。

 足を引っ張ってしまいました。チームの力になりたかったのに、本当に申し訳なかったと思います。

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