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海外サッカー

「ヨシダは壁だ」最終ライン支える吉田麻也を地元メディア称賛!次節不在は「ラニエリの重荷に」?

THE DIGEST編集部

2021.04.20

吉田のハイパフォーマンスは指揮官からも評価されているようだ。(C)Getty Images

吉田のハイパフォーマンスは指揮官からも評価されているようだ。(C)Getty Images

 サンプドリアの吉田麻也は現地時間4月17日、セリエA第31節エラス・ヴェローナ戦にCBで先発出場。正確なビルドアップと安定した守備でチームを支え、3−1の勝利に貢献した。順位で隣り合うチーム同士の一戦を制し、上位との勝点差を2に縮めた。

 サンプドリア専門サイト『SAMPNEWS24.COM』は、「ヨシダは壁だ」と見出しに銘打ち、吉田のヴェローナ戦のパフォーマンスを絶賛した。

「ヨシダは、彼自身がサンプドリアのディフェンスに必要不可欠であることを証明した。この元サウサンプトンのDFは、ジアロブル(ヴェローナの愛称)相手に守備を引っ張り、印象的な数字を残した。90分で12回のボール奪取と4度のインターセプトは、チーム最多だった」

 この試合で吉田は85分に今季リーグ戦5枚目となるイエローカードを受け、次節のクロトーネ戦は出場停止となる。これについて同記事は、吉田の不在は「クラウディオ・ラニエリ監督の選択において重荷となる」として、吉田の最終ラインにおける存在感の大きさを伝えた。
 
 その一方で、同メディアの他の記事の中には「(吉田の不在で)守備を再構築しなければならない」と同調するものもあれば、「サンプドリアはアレックス・フェラーリからロレンツォ・トネッリまですべての選手を自由に使えることを考えると、問題ないだろう」と伝えたものもあり、吉田の序列や重要性に関して現地の見解は割れているようだ。

 確かに今季のサンプドリアは、CBというポジションにしては珍しく、4人の選手がスタメンを奪い合っており、シーズン終盤を迎えた現在も激しいチーム内競争が続いている。今季の吉田はリーグ戦31試合中27試合に出場し、うち21試合で先発出場。シーズン途中の加入後すぐに不動の地位を築いた昨季に続いて出番を掴んでいるが、決して安泰ではない。ただ少なくとも、ここ2試合で続けてスタメンを勝ち取っていた吉田が、その地位をより確かなものにしたことは明らかだろう。

 サンプドリアの今季のリーグ戦は残り7試合で、ヨーロッパリーグへの出場権からも降格権からも遠い10位につけている。消化試合が増えることも予想されるが、ポジション争い真っ最中の吉田にとっては、気の抜けない日々が続く。今節のようなハイパフォーマンスの継続を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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