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「これほど良い関係が他にあるか?」C・ロナウド、CLで達成した二つの偉業に専門メディアも感嘆!

THE DIGEST編集部

2021.10.01

36歳の今もなお能力の衰えを見せないC・ロナウドが、また記録を作り上げた。(C)Getty Images

36歳の今もなお能力の衰えを見せないC・ロナウドが、また記録を作り上げた。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)は現地時間9月29日にグループステージ第2節が行なわれ、マンチェスター・ユナイテッドはビジャレアルを2-1で下し、初勝利を飾った。

 前節で伏兵ヤングボーイズに1-2の敗北を喫していた「赤い悪魔」が本拠地オールド・トラフォードで迎えた大事な一戦、53分にパコ・アルカセルの先制ゴールを許したが、その7分後にアレックス・テレスがCKから見事なダイレクトボレーを叩き込むと、アディショナルタイムの5分、左からのクロスを頭で落としたクリスチアーノ・ロナウドがジェシー・リンガードのリターンを受け、角度のないところから右足でゴールネットを揺らし、劇的な形で勝点3をホームチームにもたらした。

 この一戦でCLでの通算出場数を178に伸ばし、イケル・カシージャスを抜いて新記録を樹立した36歳は、試合後に「今、全てのことが可能であり、全てのことがオープンだ。我々は勝ち進んでいけると信じている」と今後へのポジティブな展望を示した後、「これが帰ってきた理由だ。このクラブがとても恋しかった。僕はここで歴史を創ったが、それをもう一度やりたかった」とマンU愛を語り、さらに「彼らに感謝したい。僕だけでなく、大事なシーズンを送っているチームを後押ししてくれた」とファンにもメッセージを贈った。

 自身のSNSでも「Ssssiiiiiiiiiimmmmm(「sim」はポルトガル語の「イエス」)」と喜びを爆発させた、衰え知らずのC・ロナウド。ここぞという場面でゴールを決めるところが、まさに「千両役者」だが、スポーツ専門チャンネル『ESPN』によれば、CLにおいて彼が90分以降にゴールを決めたのは通算12回目とのことで、もちろん最多である。ちなみに2位のリオネル・メッシが6回。専門メディア『GIVE ME SPORT』は「C・ロナウドとCLほど、相性の良い関係が他にあるだろうか?」と綴っている。
 
 移籍市場最終日での電撃的なマンU復帰以降、多くのクラブOBがこのポルトガル代表ストライカーのポジティブな面での影響力の高さを認めており、リオ・ファーディナンドは「クリスチアーノの決定力の高さがチームに落ち着きをもたらす」と称賛(日刊紙『Daily Mail』より)。オレ・グンナー・スールシャール監督もそのひとりであり、ビジャレアル戦後には、「C・ロナウドが我々のチームにいるということは、それだけでチャンスを得たのと同じ意味がある」と語った。

 ちなみに先日、ユベントスのレオナルド・ボヌッチは、「彼の存在は、我々に大きな影響を与えた。一緒にトレーニングをするだけで、特別なものを得た気分にさせた。そして無意識のうちに、クリスチアーノがいさえすれば十分に試合に勝てると思っていた。我々が彼を必要としたように、彼も我々を必要としたのに、我々は謙虚さや自己犠牲の精神を失い、彼にボールを渡せばいいとだけ考えてしまった」と、背番号7の偉大さが悪い方向にも作用してしまったと明かし、反省の言葉を述べていた(『The Athiletic』より)。

 実際、C・ロナウドの存在がマンUにとって「諸刃の剣」と見る者は今なお少なくないようだが、こうしたド派手な働きでチームの勝利に貢献するベテランが、再び頂点を目指す名門クラブにとっての「ラストピース」となるのか、今後も期待と興味を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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