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今季中の完全復活に消極的な見方も? セルティック古橋亨梧の復帰について欧州専門医が見解「まだ時間が必要だ」

THE DIGEST編集部

2022.03.25

12月26日のゲームから約3か月にわたり欠場が続く古橋。ピッチでの活躍が待ち遠しいが……。(C) Getty Images

 ハムストリングの負傷により、昨年12月26日のゲームを最後に戦列を離れている、セルティックの古橋亨梧。現在、チームは首位に位置しており、来月3日の2位レンジャーズとの直接対決での試合復帰も噂されてきている。

 一部報道では、古橋のレンジャーズ戦出場が有力視され、インターナショナルブレイク明けへの出場に照準を合わせてコンディションは「仕上げ」の段階だとも報じられた。
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 だが、ここに来て復帰へ向けたネガティブな情報も取り沙汰されている。 
英サッカーサイト『Football Insider』では関係者の意見とともに、古橋のシーズン中の復帰について言及しており、その中で同メディアは「復帰まで間近と言われていたキョウゴ・フルハシだが、2022‐23シーズンまで、彼のパフォーマンスがピークに達することは期待できない」と、綴っている。

 その理由として、スポーツ治療の専門医であるベン・ディナリー氏による「フルハシは3か月以上治療してきているが、動きのキレや試合勘に関して、負傷前のレベルに戻るにはもう少し時間が必要だ」というコメントを掲載、今季中の回復が難しいとしている。

 さらに同氏は「現在、彼のハムストリングはまだ確認が必要な段階だ」として、「今シーズンのキョウゴが、怪我前のレベルに達することはないかもしれない。プレシーズンまでセルティックのチームに完全にフィットしたキョーゴが戻ることはないだろう」と、負傷箇所が万全の状態ではないことを強調した。

 一方で、記事では古橋自身が今月のインタビューで「コンディションはとても良いし、すぐにでも復帰できると感じている」とコメントとしていたことや、セルティックOBであるフランク・マクガニー氏による「レンジャーズ戦で復帰するだろう」と見込みを語っていたことも伝えている。

 古橋は離脱前まで、公式戦26試合に出場し16ゴール・5アシストを記録。本人や関係者のみならず、セルティックサポーターも宿敵との大一番において、今季攻撃の核となり続けた背番号8のプレーを期待していることは間違いないだろう。

 だが、同メディアは「ベン・ディナリーはセルティックファンに、日本人スターがいつ復帰するのか、その期待を和らげるよう警告している」と述べるなど、次戦での復帰は不透明であるとの見解を示している。

 華々しい活躍とともに負傷にも見舞われた今シーズン。復帰に向け、さまざまな情報や思惑が錯綜している感があるが、一度は復帰しながらも負傷を再発させた過去もあるだけに、最後まで慎重な判断が求められる。

構成●THE DIGEST編集部

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