ベンチで待機するベテランも躍進を支えている。
カタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表は現地時間12月5日、悲願のベスト8入りを懸けクロアチア代表と対戦する。大会前からの目標に挑む史上4度目のノックアウトステージの戦いは、前回大会ファイナリストが立ちはだかる。
だが今回の日本は、テクニックや身体能力をも凌駕する底力を備えており、相手がどこであろうと森保一監督が力強く発し続けてきた。ゆえに日本サッカー界が未到達だった“新しい景色”を見られるという期待を抱かせている。
そして、チームから伝わるエネルギーはピッチサイドからも大いに発散されており、その中心にいる経験豊富なベテランの存在には、海外メディアからも高い関心が寄せられている。
今大会のチーム最年長であり、まだ出場機会がない川島永嗣について、米スポーツ専門局『ESPN』が特集記事を配信。自身4度目のW杯となる今大会での役割をフォーカスしている。
同メディアは「過去3回のW杯では、文字通り日本代表のスタメンに名を連ねていたエイジ・カワシマだが、現在はジャージのナンバーのみが1番となっている」と現在のチーム内の位置付けに触れている。そのうえで、「来年3月で40歳を迎える彼が、クラブでのレギュラーを獲得できていないことを考えても、代表での役割が小さくなっていることは驚くに値しない」と述べている。
その一方で、「常に静かな、しかし確固たるリーダーシップを発揮してきたカワシマは、ドレッシングルームで落ち着いた存在であり、若い選手たちを支える柱でもある」と指摘。
さらに記事内では、スペイン戦終了後のシーンを振り返り、「勝利した直後、サイドラインで撮影するカメラマンたちの熱気が選手たちに伝わりそうになったとき、185㎝の力強い体格のカワシマが選手たちに危険が及ばないよう、ボディガード役をこなしていたのだ」と記している。
他にも「ウォームアップから試合前まで、カワシマはシュウイチ・ゴンダにとって第2のGKコーチのようなものであり、ダニエル・シュミットも含め3人のGKは強い絆で結ばれている。1日にスペインに勝利した際ベンチからキーパーのデュオが終了の笛とともにゴンダに向かって駆け出し、祝福したことが最もよく表れている」として、3人の関係を評した。
「自分のすべてをチームに捧げる――」。記事に紹介されている本人のその言葉通り、プレーの機会が訪れなくとも。背番号「1」は大きな戦力となり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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だが今回の日本は、テクニックや身体能力をも凌駕する底力を備えており、相手がどこであろうと森保一監督が力強く発し続けてきた。ゆえに日本サッカー界が未到達だった“新しい景色”を見られるという期待を抱かせている。
そして、チームから伝わるエネルギーはピッチサイドからも大いに発散されており、その中心にいる経験豊富なベテランの存在には、海外メディアからも高い関心が寄せられている。
今大会のチーム最年長であり、まだ出場機会がない川島永嗣について、米スポーツ専門局『ESPN』が特集記事を配信。自身4度目のW杯となる今大会での役割をフォーカスしている。
同メディアは「過去3回のW杯では、文字通り日本代表のスタメンに名を連ねていたエイジ・カワシマだが、現在はジャージのナンバーのみが1番となっている」と現在のチーム内の位置付けに触れている。そのうえで、「来年3月で40歳を迎える彼が、クラブでのレギュラーを獲得できていないことを考えても、代表での役割が小さくなっていることは驚くに値しない」と述べている。
その一方で、「常に静かな、しかし確固たるリーダーシップを発揮してきたカワシマは、ドレッシングルームで落ち着いた存在であり、若い選手たちを支える柱でもある」と指摘。
さらに記事内では、スペイン戦終了後のシーンを振り返り、「勝利した直後、サイドラインで撮影するカメラマンたちの熱気が選手たちに伝わりそうになったとき、185㎝の力強い体格のカワシマが選手たちに危険が及ばないよう、ボディガード役をこなしていたのだ」と記している。
他にも「ウォームアップから試合前まで、カワシマはシュウイチ・ゴンダにとって第2のGKコーチのようなものであり、ダニエル・シュミットも含め3人のGKは強い絆で結ばれている。1日にスペインに勝利した際ベンチからキーパーのデュオが終了の笛とともにゴンダに向かって駆け出し、祝福したことが最もよく表れている」として、3人の関係を評した。
「自分のすべてをチームに捧げる――」。記事に紹介されている本人のその言葉通り、プレーの機会が訪れなくとも。背番号「1」は大きな戦力となり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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