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「カタールW杯は間違い」発言のブラッター氏に「史上最高だ」PSG会長が反論!エムバペの移籍報道にも言及【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.09

PSG会長ケライフィ(左)氏はフランス代表エムバペ(右)の移籍報道を否定した。今大会の主役候補はW杯終了後もPSGのユニフォームに袖を通すのだろうか。(C)Getty Images

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は8強が出揃い、ベスト4のイスを懸けた戦いがいよいよ始まる。大国同士の顔合わせが増え、ますます火花が散るカタール大会は、より一層の盛り上がりを見せることになるだろう。
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 W杯に興奮、熱狂しているのは何もファンだけではない。代表チームに選手を派遣しているクラブのオーナーも例外ではない。そのなかの一つ、フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)の会長兼最高経営責任者(CEO)のナセル・アル・ケライフィ氏はカタールW杯に対する批判を一蹴し、大会は「完璧だ」と語っている。

 現地カタールのスポーツ専門局『BeIN Sports』のメディアグループ会長も務めるケライフィ氏は、米放送局『CNN』のベッキー・アンダーソン記者のインタビューに応え、W杯開幕直前に国際サッカー連盟(FIFA)前会長のゼップ・ブラッター氏が、現地11月8日付のスイス日刊紙『Tages-Anzeiger』に「カタールでのW杯は間違いだ。選択が悪かった」というコメントについて、「こんなことを言われるのは不公平だ」と不快感を示し、反論している。

「率直に言って、ファン、メディア、パートナー、権利者の誰もが史上最高のW杯を見ているのだから、毎回人々からこんなことを言われるのは不公平だと思う」

 また、ケライフィ会長はCNN記者に対し、メディアによるカタール批判は多くの人がカタールを訪れないことへの起因になっているという考えを語る。

「ある大きなメディアは、何年も私にインタビューを申し込んできた。そのメディアに対し、『あなたがカタールに来るまでは、私はどんなインタビューも受けるつもりはない』と言いました。『カタールのどこでも好きな場所に訪問して来てください。そしたら、インタビューを受けるよ』とね」

 W杯開幕前は買収疑惑や人権侵害、移民労働者の権利問題など、何かと批判が噴出したカタールW杯。それでもケライフィ氏は大会成功のため、同国への誘致と魅力を訴え続けたという。「以前の彼らは否定的でしたが、彼らはここに来ました。そしていま、カタールに恋をしているんです」と話す。
 
 加えてケライフィ会長は、W杯開幕前の10月に欧州の複数メディアがフランス代表FWキリアン・エムバペが今冬のPSG退団を希望している報道について言及した。

「エムバペを見ていないのか? 彼は幸せだよ。W杯でもゴールを決めているし、非常に競争力があって、とてもプロフェッショナルだ。彼はフランス人だし、もともとパリ出身だからパリジャンだよ」

 前回のロシア大会でフランスを2度目のW杯制覇に導き、現地5日の決勝トーナメント1回戦ポーランド戦でも2ゴールの大活躍を見せた23歳の"神童"にPSG会長は全幅の信頼を寄せ、移籍報道を否定した。

 エムバペのPSG退団報道とは、今夏のレアル・マドリー移籍がエムバペは有力視されていたなか、5月にPSGとの契約を2025年まで延長した。ところが、今夏のクラブの補強や人員整理にエムバペは満足しておらず、クリストフ・ガルティエ監督の采配を批判する趣旨のSNSコメントを残し、物議を醸していた。また、ブラジル代表FWネイマールとの確執も噂されており、PSG退団を希望する要因とも言われている。

 はたしてPSG会長の発言は今後の動向になんらかの影響をもたらすのか。移籍騒動の渦中の人物、エムバペを擁するフランス代表は現地10日、サッカーの母国イングランド代表と準々決勝で相まみれる。

構成●THE DIGEST編集部

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