森保ジャパンのカタール・ワールドカップ(W杯)の冒険はベスト16で終わった。欧州のタレント集団クロアチア相手に120分フルタイムの死闘を演じるも、最後はPK戦の末、目標だった「8強」を目前に涙を飲んだ。
【動画】日本代表ベスト8への壁… クロアチア戦の舞台裏をカメラが潜入
とはいえ、W杯での日本代表はピッチ内外で頼もしさを見せたベテランや躍進の原動力となった若手選手など、様々な個性が輝きを放った。
なかでも、今大会で初めてW杯のピッチを踏んだ選手が、それぞれのクオリティの高さを発揮している。堂安律、三笘薫、浅野拓磨、前田大然といった攻撃陣、さらに遠藤航、板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟などは特に高い評価を受けた。
大会前に掲げていた「ベスト8以上」という目標こそ届かなかったものの、若手選手の躍動もあり多くの称賛を浴びることとなった日本代表。だが海外メディアでは、かつてプレミアリーグやJリーグで実績を残した点取り屋が、その戦いぶりについて不満を抱いていることが伝えられている。
「クロアチア戦のPK負けから数日が経ち、私は日本代表のW杯での戦いについて複雑な心境に陥っている」
思いがくすぶるコメントを発しているのは、元イングランド代表経験を持つジェイ・ボスロイド氏だ。米スポーツサイト『The Sporting News』に、同氏による今大会の日本代表の戦いぶりを総括するコメントが掲載された。
そのなかでは、堂安や浅野など攻撃陣のパフォーマンスを称えている他、「ドイツとスペインに勝ったことは、間違いなく日本がサッカー国家として飛躍したことを示すものだった」として強豪国から勝ち得た白星を評した。
だがその一方で、大会全体を通しての森保一監督の選手起用などを疑問視する言葉が並ぶ。
ジェイ氏は「私がJリーグでプレーしていた頃も選手と契約を結ぶときに、実力ではなく、その選手がクラブで何をしてきたのか。あるいはドレッシングルームで大きな役割を担ってきた、という理由で契約されることがあるように感じていた」と自身の経験を振り返った。
その上で、「もちろん、優秀な選手がドレッシングルームにいることは望ましいことですが、やはり一流のサッカー選手でなければならないのです」と持論を展開している。
さらに、「サッカー選手である以上、履歴書は常に更新しなければならないし、監督は過去の経歴ではなく、常に今の仕事に最適な人物を選ぶべきだ」とジェイ氏は鋭く指摘する。
ジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌など、Jリーグで7シーズンに渡り高い得点力や絶大な存在感を見せつけたジェイ氏。国際経験が豊富なストライカーからの提言にも真摯に耳を傾けて、日本サッカーは新たな4年間を進んでいかなければならない。
構成●THE DIGEST編集部
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なかでも、今大会で初めてW杯のピッチを踏んだ選手が、それぞれのクオリティの高さを発揮している。堂安律、三笘薫、浅野拓磨、前田大然といった攻撃陣、さらに遠藤航、板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟などは特に高い評価を受けた。
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そのなかでは、堂安や浅野など攻撃陣のパフォーマンスを称えている他、「ドイツとスペインに勝ったことは、間違いなく日本がサッカー国家として飛躍したことを示すものだった」として強豪国から勝ち得た白星を評した。
だがその一方で、大会全体を通しての森保一監督の選手起用などを疑問視する言葉が並ぶ。
ジェイ氏は「私がJリーグでプレーしていた頃も選手と契約を結ぶときに、実力ではなく、その選手がクラブで何をしてきたのか。あるいはドレッシングルームで大きな役割を担ってきた、という理由で契約されることがあるように感じていた」と自身の経験を振り返った。
その上で、「もちろん、優秀な選手がドレッシングルームにいることは望ましいことですが、やはり一流のサッカー選手でなければならないのです」と持論を展開している。
さらに、「サッカー選手である以上、履歴書は常に更新しなければならないし、監督は過去の経歴ではなく、常に今の仕事に最適な人物を選ぶべきだ」とジェイ氏は鋭く指摘する。
ジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌など、Jリーグで7シーズンに渡り高い得点力や絶大な存在感を見せつけたジェイ氏。国際経験が豊富なストライカーからの提言にも真摯に耳を傾けて、日本サッカーは新たな4年間を進んでいかなければならない。
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