海外サッカー

「英ベストパッサー10位」の三笘薫にビッグクラブの関心は上昇の一途。ブライトンは高額オファーに耐えきれるか?

THE DIGEST編集部

2023.03.24

プミレアリーグのベストパッサーの10位に選出された三笘。ブライトン躍進の立役者だ。(C) Getty Images

 現在、ウルグアイ代表(3月24日)、コロンビア代表(28日)との親善試合に臨む日本代表チームの一員として活動している三笘薫は、19日に代表合流前の最後の一戦となったFAカップのグリムスビー戦で、今季公式戦9得点目となるブライトンの5点目を挙げた。

【動画】思い切りよく振り抜いたシュートで今季9点目! 三笘薫がFA杯で躍動
 ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.com』には「グリムスビーからは、時に3人の選手からマークを受けることもあったが、それでも彼はスコアを動かす方法を見つけることができた」とポジティブに評された三笘。この試合では積極的にゴールを狙い、得点以外でもこれまでの試合以上に多くの決定機を迎えた。

 この試合では単独最多の5本のシュートを放った一方で、ボールタッチ数は48回、パス本数は33本、そしてキーパス(味方のシュートに繋がるパス)はパスカル・グロス(6本)やソリー・マーチ(4本)より少ない2本に止まるなど、これまでよりゴールに近い位置でプレーしたという印象の三苫。前述の通り、厳しいマークを受ける中で、より効果的なプレーを探った末での結果と言えよう。

 公式戦得点数ではアレクシス・マク・アリステルと並んでチーム最多の9ゴール、プレミアリーグではマク・アリステルとマーチの7ゴールに次ぐ、チーム2番目タイの6ゴールと、その得点力が評価されている三笘だが、左サイドのウイングとして完全に定着した彼のチャンスメイクはチームの大きな武器であり、ここまで公式戦5アシストを記録している彼のパス能力も、ブライトンにとって欠かせないものである。

 それをデータにおいても明らかにしたのが、アメリカのデータ分析会社「PFF(プロ・フットボール・フォーカス)」で、同社による独自の評定システム「パッシング・グレード」によって選定された「プレミアリーグのパッサートップ10」の10位に、この日本人アタッカーがランクインした。

 同社から「87.0」というポイントを与えられ、寸評では「三笘は今季、試みたパスのうち85.9%を成功させた。また、ラインブレイクパス(相手の最終ラインを抜くスルーパス)は60本中で73.3%の成功率を記録しており、これは全体の3番目のものである」と綴られている。なお、トップ10は以下の通り。
 
NEXT
PAGE
ビッグクラブからの札束攻勢にブライトンは耐えられる?