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芸術的ループ弾の三笘薫は「絶え間ない脅威」に! 英地元紙からは「理想を言えば…」とさらなる注文も

THE DIGEST編集部

2023.04.03

鮮やかなゴールでチームを勢いづけた三笘。ゆえに現地メディアからは単なる高評だけでなく、さらなる要求が寄せられた。(C)Getty Images

 現地時間4月1日に行なわれたプレミアリーグ第29節で、ブライトンはブレントフォードと3-3で引き分けた。

 同勝点同士の一戦、先制したのはアウェーのブレントフォードだったが、ブライトンは21分にGKジェイソン・スティールからのロングキック一発で抜け出した三笘薫がループで同点に。その1分後にふたたび勝ち越しを許し、ダニー・ウェルベックの地面に叩きつけるヘッドで追いつき、49分にまたセットプレーから失点するというシーソーゲームとなった。

 以降はホームチームが幾度も敵陣深くに侵入するも、得点には至らなかったが、終了間際に相手DFのハンドでVARの末にブライトンがPKを獲得。これをアレクシス・マク・アリステルが確実に決めた。

 ブレントフォードの堅守に苦しみながら、辛うじて勝点1を獲得する形となったホームゲーム、三笘は前述の通り、的確な走り出しからロングパスを引き出し、冷静なフィニッシュ。これ以外にも、チャンスメイクや積極的な仕掛けで幾度も見せ場を創出。前線で味方から多くのパスが集まるなど、厚い信頼がこの日本人アタッカーに寄せられているのが窺えたものだ。また、自身のゴールの直前には、自ら下がって相手ボールを奪取するなど、守備での貢献も見られた。
 
 クラブはSNSで、三笘によるループシュートでの得点の流れを「スーパー・スティールからマジック・ミトマへ」「何というスティールのパス、そして何というカオルのフィニッシュ!」と表現し、また「ミトマの素晴らしいシュート」と賛辞。公式サイトでは「スティールが三笘を見つけて素晴らしいパスを提供し、ミトマは(マーカーの)アーロン・ヒッキーを追い越し、さりげなくGKダビド・ラジャの頭上にボールを蹴り上げ、空のゴールに流し込んだ」とレポートしている。

 また同サイトは、「ミトマは序盤のゴールにより、プレミアリーグで1シーズン7ゴールを挙げた最初の日本人選手となった」と記述。香川真司、岡崎慎司といった先達の記録を更新したことについて、プレミアリーグからもSNSでこれを祝福された三笘は、リーグの公式サイトでは、ファン投票による「マン・オブ・ザ・マッチ」を58.6%の得票率で受賞した。

 一方、現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネルの『Sky Sports』は10点満点の採点で「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出したラジャと並んで両チーム最高の「8」。本文中では「スティールのファンタスティックなアシストから、(ボールとともに)『シーガルズ』を緩く高く打ち上げた」と伝えている。
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ポジティブな評価が並んだ一方で、採点は――