海外サッカー

CL決勝の結果は関係ない!? マンCを「欧州最高のチーム」と絶賛するメディアも! 一方インテルには多くの「ジンクス」が味方か!?

THE DIGEST編集部

2023.05.19

CL決勝はマンチェスター・シティとインテルの対戦に。下馬評は前者だが、結果は果たして……。写真はデ・ブルイネ(左)とラウタロ・マルティネス。(C) Getty Images

 現地時間5月16、17日にチャンピオンズ・リーグ(CL)の準決勝セカンドレグが行なわれ、6月10日にトルコ・イスタンブールで開催される決勝に駒を進めたのは、インテルとマンチェスター・シティというこれまで公式戦での対戦がない両チームだった。

【動画】マンCがレアルを圧倒し、決勝進出!

 ともに準決勝では、難敵相手に完勝を飾ったが、よりインパクトを見る者に与えたのはマンCの方だろう。敵地で2-0の先勝を飾った点はインテル同様だが、リターンマッチでは前半のアタッキングサードでのボールタッチ数がマドリー10本に対してマンCが196本という圧倒的攻勢の中で前半のうちにベルナルド・シウバの2ゴールでほぼ勝負を決め、さらに後半も2点を追加してみせた。

 ケビン・デ・ブルイネ、ジャック・グリーリッシュが決定機を量産する一方で、カイル・ウォーカーらがマドリーのヴィニシウス・ジュニオールを完全に封じるなど、攻守両面がハイレベルに機能したマンCは、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとってのCL通算100勝目(史上3人目)となったこの大勝利で、今年2月12日のプレミアリーグ第23節アストン・ビラ戦から始まった公式戦連続無敗は23(19勝4分け)に、また今季の3得点以上を挙げた試合数は欧州5大リーグのクラブでは最多の21試合に達した。

 一方のマドリーにとっては、CL(前身カップ戦も含む)での4点差敗はこれまで4度目ということだが、準決勝セカンドレグでの大敗ということでは1988-89シーズンにサン・シーロでのミラン戦で喫した0-5(最多得点差敗)の大敗が思い出されるのが、皮肉なことに、この時にミランのゴールラッシュの口火を切るミドルを決めたのが現マドリー監督のカルロ・アンチェロッティだった。

 マンCに話を戻すと、今季このクラブが国内外で見せている強さに対して賛辞を贈るメディアは少なくなく、その中のひとつであるスポーツ専門チャンネル『ESPN』は「マンCは欧州最高のチーム」と断言。さらには「6月10日の決勝で何が起こったとしても、それは変わらない」「決勝でインテルが史上最大の番狂わせを起こしたとしても、シモーネ・インザーギのチームがペップのチームより優れているとは言えず、ネッラズーリは1つの試合に勝って褒美に巨大な銀のトロフィーを受け取るだけのことだ」とまで綴っている。
 
NEXT
PAGE
ペップは「インテルには競争力がある」と楽観視せず