欧州チャンピオンズリーグ（CL）の2023‐24シーズンが開幕を迎える。今季も、数多くの魅力あふれるクラブがヨーロッパの頂点を目指し、欧州各国を舞台に凌ぎを削る。

　もちろん、日本人プレーヤーも大舞台のピッチに立つ。その中で開幕直前となった現在、今季よりフェイエノールトに移籍し、初めてのCLに挑む上田綺世の動向に注目が集まっている。

　今月９日に行なわれた国際親善試合、ドイツ代表戦で上田はゴールを決め、４－１の勝利に貢献。試合後には充実の表情を見せていた。しかし、左脚を痛めたことで２戦目のトルコ代表戦を前に代表チームを離れた。

　その上田が、現地時間９月19日に行なわれるCL初戦、ホームでのセルティック戦へ出場を「熱望」していたものの、フェイエノールト首脳陣はストップをかけていると、欧州メディアが伝えている。

　英メディア『Daily Record』は、「フェイエノールトの日本代表選手が、スコットランド・プレミアシップ王者との一戦でスタメン入りを目指すよう代理人に伝えたにもかかわらず、アルネ・スロット監督は復帰にブレーキを踏んだ」と報じた。

　その上で、上田の出場の意思が強く、ピッチに立つ可能性もあるとのエピソードも紹介しているものの「メディカルスタッフはまったく納得していない。今週のために契約したわけではない。あの選手はもっと長い期間拘束されている。彼はファンタスティックなストライカーで、将来フェイエノールトにとって大きな意味を持つだろう」と語ったとする指揮官のコメントも掲載している。

　また、『BBC』では、セルティック所属の古橋亨梧、前田大然ら日本人選手との対戦を、上田が心待ちにしていたと明かしており「フェイエノールトのストライカーであるアヤセ・ウエダは、チャンピオンズリーグのグループリーグ開幕戦、セルティック戦で日本代表のチームメイトと対戦できないことに打ちのめされている」と報じている。

　代表では強豪ドイツ撃破に貢献する自身２ゴール目を決め、さらなる大舞台で結果を残そうと意気込んでいる上田。どうやら、初戦での出場は見送られるものの、10月４日の第２節アトレティコ・マドリー戦での出場が有力との報道も流れている。成長著しい日本人ストライカーが、万全の状態で迎えるCLデビューの瞬間を心待ちにしたい。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】フェイエノールト入りした上田綺世のインタビュー

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