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「天才的で予測不可能」と敵国メディアも絶賛! 久保建英、CLグループ突破のベンフィカ戦で存在感!「相手守備には悪夢」

THE DIGEST編集部

2023.11.10

CLベスト16入りに貢献した久保。W杯2次予選にも招集されている。(C) Getty Images

 現地時間11月8日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第4節で、レアル・ソシエダはベンフィカを3-1で下して勝点を10に伸ばし、2試合を残して次ラウンド進出を決めた。

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 本拠地レアレ・アレナでの一戦は開始6分でスコアが動き、アイヘン・ムニョスのダイレクトボレーがバウンドしたところをミケル・メリノが詰めて先制。その5分後には相手のバックパスに反応したミケル・オジャルサバルが2点目を決め、さらに21分にアンデル・バレネチェアが鋭い切り返しから鮮やかなシュートを突き刺してリードを3点に広げた。

 VAR検証によるゴールの取り消しやブライス・メンデスのPK失敗などがあったものの、アウェーチームの反撃を49分の1点に抑えたソシエダは、グループDで2位以内が確定したことで、2003-04シーズン以来となる決勝トーナメント進出を果たし、ホームのファンに歓喜をもたらした。

 久保建英は定位置の右ウィングとして先発出場を果たし、積極的かつ効果的なプレーでチャンスメイクに絡んで、チームの快勝に貢献。自身のSNSでも次ラウンド進出を喜んだ彼に対しては、現地メディアが様々な評価を下しており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で、得点者3人とマルティン・スビメンディに次ぐチーム2番目タイの「2」を与え、1点目では「素晴らしいプレー」で関与したと綴っている。

 一方の『AS』紙も採点では同じく「2」としたものの、個別評価では「右サイドでプレーしたが、これまでの試合のような刺激には欠けた」と厳しい記述。対して、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保のプレーを「抑止不可能」と表現し、以下のように賛辞を贈った。

「相手守備側にとっては悪夢であり、典型的な『厄介な相手』だった。彼は頻繁にボールを受け、中央に切れ込む動きやバレネチェアに送ったような才能を感じさせるパスで、相手にとっての危険を生み出した。ボールを足に密着させたままでもスピードを落とさないでいられるのは、彼のユニークな特技である」

 続いて、ラジオ局『Cadena SER』は、「ベンフィカは試合開始から積極的で、主導権を握ろうとしたが、彼らにチャンスが訪れる前に、ラ・レアルのスムーズで効果的なプレーが展開されはじめ、中盤の3選手によるコントロールと、バレネチェアと久保による両サイドからの攻撃により、ソシエダは21分で試合を制した」と、この夜を総括している。
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「いつものように天才的。今季最も印象的なのは安定感」