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中国で議論を呼ぶACL惨敗…J2甲府相手の敗戦で衝撃広がる「日本を倒すのは長い道のり」「能力ではなく戦術のせいだ」

THE DIGEST編集部

2023.11.11

ドリブルで敵陣を突破する甲府の宮崎。浙江FCの守備を切り裂いた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でのJ2クラブ相手の敗戦が中国で波紋を呼んでいる。

 ACLのグループステージ第4節が11月8日に行なわれ、グループHでは昨季天皇杯覇者のヴァンフォーレ甲府が昨季中国スーパーリーグ3位の浙江FCに4-1で勝利。グループ首位に浮上した。一方で日本の2部チーム相手の敗戦に、中国国内では驚きとともに衝撃が広がっている。ポータルサイト『捜狐』は、『黄強外譚スポーツ』による記事を掲載。「中国スーパーリーグ3位のチームが日本の2部チーム甲府に1-4で負けた! 中国と日本の差はどれくらいあるのか?」というタイトルで彼我の差について論じている。
 
 記事によれば、浙江FCは今季、序盤戦4試合で不調だったものの、その後調子は上向き10試合以上無敗を維持。スーパーリーグでも3位を獲得してACL出場権を獲得したことを紹介すると、先発メンバーも元浦和のレオナルドなど複数の外国人選手のレベルも悪くなく、自信を持って今大会に挑んだとした。

 しかし、今回の敗戦について同メディアは「敗因は選手の能力ではなく戦術のせいだと思っている人が多い。それは本当か?」と問題を提起すると、甲府について「チームの中で一番いい選手を見つけるのは簡単ではないかもしれないが、全体的に強くて戦術リテラシーが高く、ポジショナルオフェンスもスムーズで、とてもいいチームだった」と評価している。

 そして、浙江FCが国内では安定した成績を残していたものの、日本の2部リーグのチームに敗戦を喫した事実を改めて突き付けると、「こんな惨めな負け方は、中国と日本のサッカーには大きな差があるということを示すだけだ。彼らを倒すにはまだ長い道のりがある。主な理由は全体的かつ戦術的な質だ。どう思う?」とネットユーザーに問いかけている。

 かつては世界のビッグネームを擁し、広州恒大(現広州FC)や上海上港などを中心に隆盛を誇った中国勢。今季はG組の山東泰山がグループ2位につけるものの、J組の武漢三鎮が同3位、H組の浙江FCは同4位と元気がない。

構成●THE DIGEST編集部

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