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日本代表

再び“中東×スペイン人監督”にやられた森保ジャパン。海外メディア&ネットも「日本キラー」の手腕に注目!【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.01.20

日本を破り、歓喜に沸くイラクサポーター。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

日本を破り、歓喜に沸くイラクサポーター。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 3大会ぶりの優勝へ暗雲が漂っている。

 アジアカップは現地1月19日、グループステージ第2戦の日本対イラクがカタールのエデュケーションシティスタジアムで行なわれ、イラクが2対1で勝利を収めGS突破を決めた。前半2点を先行される苦しい展開となった日本は、終了間際に遠藤航のヘディングシュートで1点を返したものの及ばず。GS突破は第3戦、同じく1勝1敗のインドネシアとの一戦に委ねられた。

【画像】イラクvs日本戦ハイライト
 ともに優勝経験国同士の一戦とはいえ、FIFAランキング17位の日本にとって、イラクは63位と明らかに格下の相手。しかし、日本は立ち上がりでつまずいてしまう。開始5分に左サイドからのクロスをGK鈴木彩艶がパンチで弾くも、こぼれ球をFWアイメン・フセインに頭で押し込まれ先制を許してしまう。その後、ボールを支配するもイラクの堅守に手こずった日本は前半終了間際にも速攻から左サイドを破られ、再びフセインにヘディングシュートをねじ込まれた。

 後半は圧倒的に日本がボールを支配するものの、要所で鋭利なカウンターを繰り出し、虎視眈々と勝負を決める一撃を狙うイラク。終盤ついに日本はセットプレーからイラクゴールをこじ開けるが、同点弾を得るには至らなかった。

 10連勝中の日本を撃破したイラクの勝利は、すぐさま世界各国で大きく報じられ話題となっているが、注目されているのがスペイン人監督のヘスス・カサスの手腕だ。ルイス・エンリケ政権時代のスペイン代表でアシスタントコーチを務め、昨年のガルフカップでイラクを優勝に導いている指揮官は、今回の番狂わせで再び名を上げ、母国の大手スポーツ紙『マルカ』も「久保を擁する優勝候補の日本を下した」「カサスは歴史を作り続けており、アジアを驚かせている」と称賛。フランス通信社の『AFP』も同監督の手腕に注目し、「サッカーは戦いだ。競争力を持つ必要がある」「このレベルにおける代表チームの違いは、戦いの質とバランスが必要になることだ」との言葉を紹介している。

 スペイン人指揮官の手腕はネット上でも話題に。日本サポーターからも「スペイン人監督の指導の賜物」「スペイン人監督に堅守速攻でやられるという茶番劇」「鍛えられてるよね。オーガナイズもしっかりしてた」「スペイン人監督に負けた感が強いわ」「てかやっぱスペイン人監督いいな笑」とのコメントが多数寄せられている。

 また、日本は前回アジアカップの決勝において、スペイン人監督フェリックス・サンチェス率いるカタールに敗れ優勝を逃していることもあり、「やはりスペイン人監督恐るべし」「いつぞやのカタールもそうだったけど、スペイン人監督は日本潰しがうまいな」「来日していたフットサルFリーグのスペイン人監督ってみんな凄かった」という呟きも見られた。

 今回も“中東×スペイン人監督”の組み合わせにしてやられてしまった森保ジャパン。果たして、ここからチームを立て直し、2011年以来の優勝に漕ぎつけることはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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