日本代表

「ラ・レアルは待たなければならない…」バーレーン撃破に貢献した久保建英、クラブ帰還を望むスペインメディアが複雑な心境吐露

THE DIGEST編集部

2024.02.01

バーレーン戦で1ゴールを挙げ、勝利に貢献した久保。スペインでも帰還を待つ声が上がっている。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 現在開催中のアジアカップで、日本代表は現地時間1月31日、バーレーン代表を3‐1で下し、ベスト8進出を決めた。今大会、好調の攻撃陣がこの試合でも存在感を発揮し、2試合連続で3得点をマークした。

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 堂安律、久保建英、上田綺世がゴールネットを揺らすなど、前半からリードを奪い、難敵バーレーンに快勝。2日後には日本同様、優勝候補の呼び声が高いイラン代表と4強入りを懸けて激突する。

 グループリーグではイラク代表に敗れるなど不安要素もあった中、日本が誇るアタッカー陣がそれぞれ役割を果たしての勝利と、順当な戦いぶりにファンは胸をなでおろす結果となった。しかし、欧州ではこの勝利が複雑な思いとともにニュースとして伝えられている。

 スペインメディア『MUNDO DEPORTIVO』は日本対バーレーン戦終了直後、「クボが得点して勝利、カタール滞在を延長」と銘打ったトピックを配信した。タイトル通り、レアル・ソシエダ復帰が延びたという事実を強調する内容となっている。

 同メディアは「タケフサ・クボと日本代表にとっては良いニュースだが、イマノルとレアル・ソシエダのファンにとってはあまり良いニュースではない」と綴っており、その上で「バーレーンに勝利し、アジアカップの準々決勝に進出した日本のスターは、リーグ戦のジローナ戦には出場できないし、おそらく火曜日に行なわれるマジョルカとのカップ戦準決勝第1レグにも出場できないだろう」として、今後の公式戦欠場を予想。

 また、久保のバーレーン戦での活躍にも言及し、「ラ・レアルにとって何よりのニュースは、クボがフィジカル面、技術面、そして自信の面でも素晴らしいレベルにあることだ。この試合、クボは最初の67分間をプレーした」と称えており、「交代するまでは右ウイングとしてプレーしていたが、最も得意とするインサイドでボールを受けるプレーも見せていた」と振り返っている。

 他にも、レアル・ソシエダの地元メディア『Noticias Gipuzkoa』でも、「クボが2点目を決め勝利の立役者になった」と報じている一方、「ラ・レアルは待たなければならないだろう」とクラブ帰還までの心境を綴っている。

 勝負強さを発揮し、チームに白星をもたらした久保。スペインメディアやクラブ関係者はもうしばらくの間、待ち焦がれる時間が続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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