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軽症の久保建英とようやく復帰の冨安健洋、重要な終盤戦を迎える2人の日本人選手に対して現地メディアも期待大!

THE DIGEST編集部

2024.04.03

アーセナルとソシエダでシーズン最終盤のキーマンとなる冨安(左)と久保(右)。(C)Getty Images

 ラ・リーガ第30節のアラベス戦、先発出場を果たした久保建英は前半終了間際に右足を痛め、ドクターの手当てを受けた後、そのままシェラルド・ベッカーとの交代でピッチを退いたが、後にメディカルレポートで「右足のハムストリングに違和感を抱いている」ことが明らかにされている。

 怪我の程度が気になるところだったが、複数の現地メディアが報じたところによると、スビエタ(ソシエダの練習場)での検査では「軽症」であることが判明し、骨折の可能性を調べる検査なども行なわれなかったという。すでに、理学療法士による治療が開始されており、この数日で問題がなければチームに復帰することが可能のようだ。

 幸いにも、今週末はコパ・デル・レイ決勝(アスレティック・ビルバオ対マジョルカ)が行なわれるため、ラ・リーガは休みであり、ソシエダは次戦の31節アルメリア戦(4月14日)までは約2週間も時間があることで、どうやら久保はコンディションを整えてこの一戦に臨むことができると見られる。

 現地メディアは、これがソシエダにとって重要なことであると指摘。マドリードのスポーツ紙『AS』は、「この日本人選手は、ラ・レアルの攻撃における主武器のひとつであり、イマノル・アルグアシル監督の下ではその不在は常に目立つこととなる」「2週間試合がないという事実は、問題なく彼らにとって有利に働く。日本人選手は残りの試合をひとつも欠場しないで済むよう、怪我の回復に取り組んでおり、今後はクラブから注意深く見守られ、深刻なトラブルを避けるための措置も取られる」と綴った。
 
 また、スポーツ専門サイト『ESTADIO DEPORTIVO』は、「久保はイマノルにとって重要な存在であり、今季は30試合以上に出場。ラ・リーガでもチームの柱として7得点3アシストを記録しており、これはラ・レアルの全ゴールの23%に彼が関与していることを意味している。今後の重要な戦いにおいて偉大な選手のひとりを失うわけにはいかない。欧州カップ戦出場権を目指すチームにとって、元レアル・マドリー選手の存在は、これまで以上に重要となる」と、こちらも彼が不可欠な存在だと強調している。

 一方、プレミアリーグ第30節、アーセナルがマンチェスター・シティと対決した大一番では、長く戦線離脱を余儀なくされていた冨安健洋が66分、ヤクブ・キビオルに代わってピッチに登場。「ガンナーズ」では20節フルアム戦以来のプレーであり、なんと2024年最初のことであった。

 年末にふくらはぎの負傷で公式戦6試合を欠場した後、前述のフルアム戦でようやく復帰して45分間ピッチに立った彼は、今年1月から日本代表に合流し、アジアカップでは4試合に出場(先発出場3試合)。しかし、ここでふくらはぎの不具合が再発してしまい、治療とリハビリの日々を強いられた後、ようやく3月12日のポルト戦(チャンピオンズ・リーグ)でベンチ入りを果たし、代表ウィークを経てついに復帰を果たした。
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冨安は継続性という点でチームから信頼を得られるか