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「“負け組”の伝説に終止符」ブンデス初制覇のレバークーゼン、万年2位の歴史ついに終焉! 栄冠を逃してきたチームには屈辱の呼び名も

THE DIGEST編集部

2024.04.16

シャビ・アロンソがレバークーゼンをドイツ制覇に導いた。(C) Getty Images

 現地時間4月14日に行なわれたブンデスリーガ第29節で、レバークーゼンはブレーメンを5-0で撃破。これで勝点を79に伸ばし、残り5試合で2位バイエルン(勝点63)の逆転が不可能となったことで、クラブ史上初のリーグ優勝を果たした。

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 シャビ・アロンソ率いる「企業チーム」は、25分にヴィクター・ボニフェイスのPKで先制すると、後半になって自慢の得点力が爆発、60分にグラニト・ジャカ、68、83、90分にフロリアン・ヴィルツとゴールを重ねて大勝。5点目が決まるとともに、スタンドを埋めたサポーターたちは、試合終了を待ち切れずにピッチに飛び出し、カオスの中で試合は終了し、本拠地バイ・アレーナは祝賀会場と化した。

 ここまで25勝4分けと無敗を維持しながら、バイエルンの12連覇を阻止したレバークーゼンは、ここまで公式戦での無敗記録も43まで伸ばしており、リーガだけでなく、カイザースラウテルン(2部)との決勝を残すDFBポカール、国外ではヨーロッパリーグ(EL)と、「三冠」の可能性も残している。

 クラブにとっての歴史的なシーズンをもたらしたシャビ・アロンソ。選手としてクラブでも代表でもほぼ全てのタイトルを勝ち取った男は、監督としてもその能力を発揮し、就任2年目にして大偉業を達成した。彼は、「トップのチームと偉大なクラブでの、素晴らしい瞬間だ。リーグを制するのは特別なことである。レバークーゼンの歴史において、初めて勝ち取ったのだから、これを楽しまなければ! ファンや家族と祝おう。このクラブで働けることは名誉なことだ」と、喜びを表わした(ブンデスリーガ公式サイトより)。

 また、ドイツにおいて「世紀の天才」と呼ばれ、今季はクラブでも代表でも大きな飛躍を遂げたヴィルツは、記念の一戦でハットトリックを達成して華を添えた後、「我々が成し遂げたことを理解するのに、もう少し時間がかかる。ここ数年でリーガに起こっていたことを考えれば、事前にこんなことを想像することはできなかった。でも、これからはもっと展開があるかもしれない」とのコメントを残している。
 
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何度も手が届きかけた栄冠だったが…