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「彼の不在は他の誰とも違うレベルで痛恨だった」三笘薫という翼をもがれたブライトンのダメージの大きさを現地メディアが強調…「ポッター時代に逆戻り」

THE DIGEST編集部

2024.04.25

三笘を怪我で欠くブライトンは得点力が大幅に落ち込み、中位に低迷している。(C)Getty Images

 プレミアリーグで32試合を消化した時点で10位のブライトン。直近の4試合は未勝利(2分け2敗)、そして得点はわずかに2と、持ち味を全く出せないまま苦しんでいる。

 今季はクラブ史上初となる欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ)出場を果たした記念のシーズンとなったが、これによるハードスケジュールの影響に加え、主力選手の度重なる負傷離脱がロベルト・デ・ゼルビ監督のプランを完全に狂わせることとなってしまった。

 怪我人リストの中に名を連ねている選手の中には、腰の負傷で25節シェフィールド・ユナイテッド戦を最後に戦線離脱し、あまりにも早くシーズンを終えることを余儀なくされた三笘薫の名前も含まれている。
 
 今季はアジアカップ出場もあってブライトンでのプレーは公式戦26試合に止まり、3得点・6アシストという結果を残したウインガーだが、その数字以上にチームの攻撃に大きな貢献を果たしていたことは明らかで、これが失われた「シーガルズ」はまさしく翼をもがれた状態である。

 ブライトンの地元紙『The Argus』は、デ・ゼルビ監督のチームがシーズンを力強く終えるために、以前のような得点力を取り戻すべく取り組んでいることを伝えたが、その中で「とはいえイタリア人指揮官は、三笘によるサイドでのプレーを欠いていることや、フリオ・エンシソがベストの状態に戻るにはまだ時間が必要であることを隠していない」と指摘し、日本人アタッカーの不在による影響の大きさを改めて強調した。

 一方、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「三笘の負傷離脱以降、ブライトンの彼への依存が明らかになった」と題した記事において、「彼の不在は他の誰とも違うレベルで痛恨だった。川崎フロンターレからわずか250万ポンド(約5億円)で三笘を獲得したことは、ブライトンが行なった移籍取引の中で最高のもののひとつとすでに考えられているが、我々は今、彼の真の価値とチームにとっての重要性を改めて理解した」と綴っている。
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三笘がいた時の1試合平均得点は1.8。これに対して不在時は…