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「夜遊びに繰り出しているのでは」怪我の多さから不当な批判を浴びたスペイン代表MFペドリ、「開幕が楽しみ」と語るEUROで存在価値を示せるか「コンディションは良好だ」

下村正幸

2024.06.13

EUROでの活躍が期待されるスペイン代表のペドリ。(C)Getty Images

 日本ではあまり報道されていないが、ここ数か月、スペイン代表のペドリは批判に晒されていた。アンドレス・イニエスタにも相通じる優等生キャラで、バルセロナに加入した後も、例えばガビのように、レアル・マドリー御用達のメディアからのバッシングの対象にはならなかった。しかし怪我を繰り返すうちに、風向きが変わった。

「怪我の再発を怖がっている」「利き足にもかかわらず、右足でシュートをしないのはそのためだ」といった指摘は序の口で、中には「コンディショニングを怠っている」「夜遊びに繰り出しているのでは」など不当としか言いようがない難癖もあった。

 当然その多くは、首都マドリードからのものだったが、その間、バルセロナ方面から十分なサポートを得られていたとは言い難かった。フロント、ファンの視線は新たに台頭した16歳のラミネ・ヤマルに向けられ、はては番記者の中にも、「ペドリは市場価値が高いうちに売りに出すべき」と意見する者まで現われるようになった。
 
 サポートが不足していたのはピッチ上でも同様だ。前監督のシャビは、中盤の選手に怪我人が相次いだという事情があったにせよ、ダブルボランチの一角、インサイドハーフ、偽ウイングと、ペドリのポジションをころころと変えるばかりで、おまけになかなか安定しないチームパフォーマンスの煽りを受け、守備に奔走する場面が目立った。それでもチームのために走れるのがペドリの真骨頂であるが、故障明けの身体に鞭を打っている印象は否めなかった。

 4月上旬に直近の怪我から復帰した後、ベンチスタートが続いたことについてもシャビの起用法には疑問符が付く。もちろん怪我の再発防止という意味合いもあっただろうが、その采配からは一体ペドリをどうしたいのかまったく意図が見えず、いたずらに周りの不安を煽った。
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「怪我がすでに過去のものであることが証明された」