ヨーロッパ大陸では現在、「EURO2024」が開催され日々熱戦が繰り広げられているが、現地時間6月20日にはアメリカ大陸でもうひとつの注目のコンペティションである「コパ・アメリカ」が開幕する。
かつては南米大陸のみの戦いだったが、1993年大会から北中米にも門戸が開かれ、さらにその他の大陸の国々も招待国として参加している(日本も2度出場)。この大会は今夏、2016年大会以来となるアメリカ合衆国での開催で、EURO2024と同様に7月14日まで、北・中・南米の16か国によって争われる。
コロナ禍により1年遅れで開催された前回大会は、アルゼンチンが決勝で開催国ブラジルをアンヘル・ディ・マリアのゴールで破り(1-0)、リオネル・メッシがA代表でついに念願のメジャータイトルを獲得し、翌年(カタール・ワールドカップ)の世界制覇に向けて弾みをつけることになった。
当然ながら今大会の優勝候補に目される彼らは、ガブリエル・バティストゥータらの活躍で連覇を果たした1993年以来の偉業を成し遂げようと目論んでいるが、開催国アメリカのスポーツ専門メディア『NBC Sports』は、「それは容易ではない。コロンビアは22試合負けなしで、ブラジルは選手層が厚く、ウルグアイは非常に強力なチームを有している。また、アメリカ、メキシコも簡単に勝てる相手ではない」と指摘する。
グループリーグの組み分けは以下の通りだ。
GROUP A:アルゼンチン、ペルー、チリ、カナダ
GROUP B:メキシコ、エクアドル、ベネズエラ、ジャマイカ
GROUP C:アメリカ、ウルグアイ、パナマ、ボリビア
GROUP D:ブラジル、パラグアイ、コロンビア、コスタリカ
そして同メディアは、出場16か国の「パワーランキング」を発表し、「大穴」「アンダードッグ」「ミドルクラス」「優勝候補」の4チームずつ4グループに分けるとともに、各国の今大会における可能性に言及している。
最下位から見ていくと、16位がボリビア、15位パラグアイ、14位コスタリカ、13位ベネズエラで、同メディアはこれらの国を「大穴」として、「ベネズエラにとっては少し不公平なランク付けかもしれない。彼らは昨年、イタリアと互角に戦い、パラグアイとチリにも勝利している。しかし、グアテマラとのスコアレスドローもあり、得点が少なすぎる。一方、コスタリカは、もはや世界が知っている『ロス・ティコス』ではない」と綴った。
続いて、「ダークホースの一歩手前のアンダードッグ」に位置付けられたのは、12位カナダ、11位ジャマイカ、10位パナマ、9位チリの4チーム。「これらのチームが、いずれかの試合でアップセットを起こしたとしても驚きはないが、選手層などを考えれば、ノックアウトラウンドでの勝利はもちろん、グループリーグを勝ち抜くのも難しいだろう」と、厳しい展望が示されている。
8位ペルー、7位エクアドル、6位メキシコ、5位アメリカは、「ミドルクラス」という名の2番手集団で、「いずれの国にとっても素晴らしい大会となる可能性があるが、逆にグループリーグで敗退することも十分にあり得る」としながらも、「エクアドルとメキシコは、ベネズエラとジャマイカと同組という抽選に感謝すべきであり、ペルーとアメリカも、同組のライバルたちは決して倒せない相手ではない」と、ポジティブな見方だ。
最後に「優勝候補」に挙げられたのは、4位ウルグアイ、3位コロンビア、2位ブラジル、そして1位アルゼンチンという顔ぶれであり、「アルゼンチンを筆頭としたのは、(メッシを筆頭に選手たちが)過去の大会で多くの経験を積み、それが現在の強さに繋がっているからだが、他の3チームにも優勝候補としての十分な理由がある」と綴り、以下のように続けている。
「コロンビアは今、非常にポジティブな雰囲気に包まれており、アメリカは今月彼らの強さを目の当たりにした(9日に対戦して1-5で大敗)。ウルグアイは2023年の初めからほとんどの試合に勝利し、その多くは圧倒的な内容だった。そして、ブラジルはブラジルだ。彼らは南米ではなく欧州で、イングランド戦に勝利(1-0)し、スペインとは3-3で引き分けている」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】メッシが2ゴール!6月14日のグアテマラ戦ハイライトをチェック!
かつては南米大陸のみの戦いだったが、1993年大会から北中米にも門戸が開かれ、さらにその他の大陸の国々も招待国として参加している(日本も2度出場)。この大会は今夏、2016年大会以来となるアメリカ合衆国での開催で、EURO2024と同様に7月14日まで、北・中・南米の16か国によって争われる。
コロナ禍により1年遅れで開催された前回大会は、アルゼンチンが決勝で開催国ブラジルをアンヘル・ディ・マリアのゴールで破り(1-0)、リオネル・メッシがA代表でついに念願のメジャータイトルを獲得し、翌年(カタール・ワールドカップ)の世界制覇に向けて弾みをつけることになった。
当然ながら今大会の優勝候補に目される彼らは、ガブリエル・バティストゥータらの活躍で連覇を果たした1993年以来の偉業を成し遂げようと目論んでいるが、開催国アメリカのスポーツ専門メディア『NBC Sports』は、「それは容易ではない。コロンビアは22試合負けなしで、ブラジルは選手層が厚く、ウルグアイは非常に強力なチームを有している。また、アメリカ、メキシコも簡単に勝てる相手ではない」と指摘する。
グループリーグの組み分けは以下の通りだ。
GROUP A:アルゼンチン、ペルー、チリ、カナダ
GROUP B:メキシコ、エクアドル、ベネズエラ、ジャマイカ
GROUP C:アメリカ、ウルグアイ、パナマ、ボリビア
GROUP D:ブラジル、パラグアイ、コロンビア、コスタリカ
そして同メディアは、出場16か国の「パワーランキング」を発表し、「大穴」「アンダードッグ」「ミドルクラス」「優勝候補」の4チームずつ4グループに分けるとともに、各国の今大会における可能性に言及している。
最下位から見ていくと、16位がボリビア、15位パラグアイ、14位コスタリカ、13位ベネズエラで、同メディアはこれらの国を「大穴」として、「ベネズエラにとっては少し不公平なランク付けかもしれない。彼らは昨年、イタリアと互角に戦い、パラグアイとチリにも勝利している。しかし、グアテマラとのスコアレスドローもあり、得点が少なすぎる。一方、コスタリカは、もはや世界が知っている『ロス・ティコス』ではない」と綴った。
続いて、「ダークホースの一歩手前のアンダードッグ」に位置付けられたのは、12位カナダ、11位ジャマイカ、10位パナマ、9位チリの4チーム。「これらのチームが、いずれかの試合でアップセットを起こしたとしても驚きはないが、選手層などを考えれば、ノックアウトラウンドでの勝利はもちろん、グループリーグを勝ち抜くのも難しいだろう」と、厳しい展望が示されている。
8位ペルー、7位エクアドル、6位メキシコ、5位アメリカは、「ミドルクラス」という名の2番手集団で、「いずれの国にとっても素晴らしい大会となる可能性があるが、逆にグループリーグで敗退することも十分にあり得る」としながらも、「エクアドルとメキシコは、ベネズエラとジャマイカと同組という抽選に感謝すべきであり、ペルーとアメリカも、同組のライバルたちは決して倒せない相手ではない」と、ポジティブな見方だ。
最後に「優勝候補」に挙げられたのは、4位ウルグアイ、3位コロンビア、2位ブラジル、そして1位アルゼンチンという顔ぶれであり、「アルゼンチンを筆頭としたのは、(メッシを筆頭に選手たちが)過去の大会で多くの経験を積み、それが現在の強さに繋がっているからだが、他の3チームにも優勝候補としての十分な理由がある」と綴り、以下のように続けている。
「コロンビアは今、非常にポジティブな雰囲気に包まれており、アメリカは今月彼らの強さを目の当たりにした(9日に対戦して1-5で大敗)。ウルグアイは2023年の初めからほとんどの試合に勝利し、その多くは圧倒的な内容だった。そして、ブラジルはブラジルだ。彼らは南米ではなく欧州で、イングランド戦に勝利(1-0)し、スペインとは3-3で引き分けている」
構成●THE DIGEST編集部
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