1か月間にわたって激闘が繰り広げられたEURO2024では、多くのヒーローが誕生。大会前からの期待に応えたスター選手もいれば、驚くほどのパフォーマンスを披露したニューフェイスもいる。
その中で、大会の主役のひとりとなったのが、スペインのラミネ・ヤマルである。すでに所属するバルセロナで不可欠な戦力となっているアタッカーは、初のメジャートーナメントというプレッシャーをものともせず、グループステージ初戦のクロアチア戦でいきなり素晴らしいアシストを決め、準々決勝までにさらに2つのゴールをお膳立て。そして準決勝フランス戦では、1点ビハインドの場面で鮮やかなミドルを決め、チームを勢いづけ、逆転に導く重要な役割を果たしてみせた。
大会最年少記録をことごとく塗り替えた天才少年に対しては、もちろん多くの各国メディアが賛辞を贈っており、通信社『Reuters』も「今大会で良かったもの」のひとつとしてヤマルの登場を挙げ、「先週の土曜日(7月13日)に17歳になったばかりの若きスペイン人は大会前、学校の試験の結果を待っていたが、それは彼の心の中ではさほど重要ではなかったかもしれない。そのパフォーマンスとゴールから見ても、彼は年齢以上に成熟している」と綴っている。
各国メディアの選定による「ベストイレブン」にも彼は高い確率で名を連ね、そのひとつであるサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は右ウイングとしての選考理由を「彼は年齢に似合わぬ活躍を見せ、準決勝でフランス相手に同点ゴールを決めたことは、長く記憶に残るだろう。大会を通じてヤマルほど評価が高まったスターはいない」と説明した。
また同メディアは、「今大会で名声を高めた選手」のひとりにも選定し、「このティーンエージャーは、ボールを持つたびに観客を驚かせることができ、今夏に最高の成果を残した。ヤマルの華麗なパフォーマンスはこれまで以上に注目を集めており、全てのクラブが彼を欲しがるだろう。しかし、彼はバルセロナに留まり、リオネル・メッシの驚異的なキャリアを再現しようとする可能性が高い」と、今後のさらなる飛躍にも期待を寄せている。
一方、『Football365』は、準決勝終了時点でチーム最多のアシスト(3回)とチャンス創出数(16回)、そしてチーム2番目のドリブル成功数(12回)を記録したこの17歳の凄さを示す上で、メッシ、クリスティアーノ・ロナウドというサッカー界の二大巨頭を比較対象に挙げた。
30代後半になってもなお、トップシーンで活躍を続けるレジェンド2人も10代で頭角を現わした早熟の天才だが、それでも成績ではヤマルに及ばないようで、この17歳はすでにクラブと代表合わせて10ゴールを挙げているのに対し、同じ年齢時にメッシは1ゴール、ロナウドは5ゴールに止まっている。また、メッシが同じバルセロナで17歳では9試合に出場したが、ヤマルはすでに50試合に出場しているというから驚きだ。
同メディアは、「一筋縄にはいかないものの、ヤマルが現在のペースで成長を続けられれば、我々は本当に素晴らしいストーリーの始まりを目撃することになるかもしれない。彼がどれだけ多くのゴールを決めるか、あるいはその過程でどんな栄誉を獲得するかに関係なく、今後数年間でヤマルが成長していく様子を見るのは非常に楽しいだろう」と綴って記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】EURO2024準決勝、スペイン対フランスのハイライトをチェック!
その中で、大会の主役のひとりとなったのが、スペインのラミネ・ヤマルである。すでに所属するバルセロナで不可欠な戦力となっているアタッカーは、初のメジャートーナメントというプレッシャーをものともせず、グループステージ初戦のクロアチア戦でいきなり素晴らしいアシストを決め、準々決勝までにさらに2つのゴールをお膳立て。そして準決勝フランス戦では、1点ビハインドの場面で鮮やかなミドルを決め、チームを勢いづけ、逆転に導く重要な役割を果たしてみせた。
大会最年少記録をことごとく塗り替えた天才少年に対しては、もちろん多くの各国メディアが賛辞を贈っており、通信社『Reuters』も「今大会で良かったもの」のひとつとしてヤマルの登場を挙げ、「先週の土曜日(7月13日)に17歳になったばかりの若きスペイン人は大会前、学校の試験の結果を待っていたが、それは彼の心の中ではさほど重要ではなかったかもしれない。そのパフォーマンスとゴールから見ても、彼は年齢以上に成熟している」と綴っている。
各国メディアの選定による「ベストイレブン」にも彼は高い確率で名を連ね、そのひとつであるサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は右ウイングとしての選考理由を「彼は年齢に似合わぬ活躍を見せ、準決勝でフランス相手に同点ゴールを決めたことは、長く記憶に残るだろう。大会を通じてヤマルほど評価が高まったスターはいない」と説明した。
また同メディアは、「今大会で名声を高めた選手」のひとりにも選定し、「このティーンエージャーは、ボールを持つたびに観客を驚かせることができ、今夏に最高の成果を残した。ヤマルの華麗なパフォーマンスはこれまで以上に注目を集めており、全てのクラブが彼を欲しがるだろう。しかし、彼はバルセロナに留まり、リオネル・メッシの驚異的なキャリアを再現しようとする可能性が高い」と、今後のさらなる飛躍にも期待を寄せている。
一方、『Football365』は、準決勝終了時点でチーム最多のアシスト(3回)とチャンス創出数(16回)、そしてチーム2番目のドリブル成功数(12回)を記録したこの17歳の凄さを示す上で、メッシ、クリスティアーノ・ロナウドというサッカー界の二大巨頭を比較対象に挙げた。
30代後半になってもなお、トップシーンで活躍を続けるレジェンド2人も10代で頭角を現わした早熟の天才だが、それでも成績ではヤマルに及ばないようで、この17歳はすでにクラブと代表合わせて10ゴールを挙げているのに対し、同じ年齢時にメッシは1ゴール、ロナウドは5ゴールに止まっている。また、メッシが同じバルセロナで17歳では9試合に出場したが、ヤマルはすでに50試合に出場しているというから驚きだ。
同メディアは、「一筋縄にはいかないものの、ヤマルが現在のペースで成長を続けられれば、我々は本当に素晴らしいストーリーの始まりを目撃することになるかもしれない。彼がどれだけ多くのゴールを決めるか、あるいはその過程でどんな栄誉を獲得するかに関係なく、今後数年間でヤマルが成長していく様子を見るのは非常に楽しいだろう」と綴って記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
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