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「勝点を獲れたことに感謝しなければ…」 久保建英、自身もチームも低調に終わったヘタフェ戦で反省の弁…現地メディアからは「非常に低調なパフォーマンス」

THE DIGEST編集部

2024.09.03

ヘタフェ戦では60分までプレーした久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは現地時間9月1日に行なわれたラ・リーガ第4節、敵地でヘタフェと対戦し、決め手を欠いて0-0で引き分け。古巣相手に先発出場した久保建英は精彩を欠いて60分でベンチに退いている。

 4シーズン前の本拠地だったコリセウムでの一戦、久保は定位置である右ウイングとして奮闘したものの、データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、ボールタッチ23回で、シュートはなし、パス12回(成功7回)、ドリブル4回(成功1回)、クリア2回というスタッツに止まり、シェラルド・ベッカーとの交代を命じられた。

 久保は試合後、「我々の狙いは、勝点3を獲得して中断期間に入ることでしたが、今日のプレーはあまり流動的ではなく、求めていたものではありませんでした。そんな状態で勝点1を獲れたことに感謝しなければなりません。やる気は十分にあり、いつも通りのプレーをしようとしましたが、今回は上手くいきませんでした。みんなで協力し、この状況を乗り越えていきたいと思います」とのコメントを残している。

 現地メディアの評価を見ると、前出の『MARCA』紙は3点満点の採点で他のほとんどのチームメイト同様に「1」止まり。一方、『AS』紙は前半に「久保がドリブルからあと数メートルでチャンスを創りそうになった」と報じたが、他にプレーに関する言及はなく、「日本人選手はピッチ上で快適ではなかった」と総括し、個別評価でも「彼は決して隠れることなく、ボールを求め、サイドで危険を生み出そうとしたが、今回は輝きを放てず。ソシエダもその影響を感じていた。もっと安定したプレーが求められる」と厳しかった。
 
 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、彼の60分間を「粘り強さ」とポジティブに表現し、「かつてのホームスタジアムで多くの困難に直面しながらも、彼は
止まることなくドリブルなどで攻撃を試みた」と彼のプレーを振り返ったが、「しかし、正直なところ、あまり良い結果を残すことはできず、途中交代を強いられた」と続けている。

 ソシエダの地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、「ヘタフェはラ・レアルに強いプレッシャーをかけ、頻繁にボールを失わせた。イマノル・アルグアシル監督のチームは、ここ数年で最悪と言えるほどの非常に酷い前半を過ごした」とチームを酷評したが、その中で「最良の場面は、久保がセルヒオ・ゴメスにボールを通し、そこからのクロスがいつものようにウマル・サディクに合わなかった場面だった」と綴った。

 そして、個別評価の記事でも、このプレーを「唯一の良いプレー」と指摘したが、全体的な働きぶりについては10点満点の採点でチーム最低タイの「1」という非常に厳しい評価を下し、寸評は「致命的。接戦の中で重要な役割を果たすことが期待されたが、まともなプレーがほとんど見られなかった。非常に低調なパフォーマンス」とネガティブな内容となっている。

 最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「日本人選手にとっては不調な試合で、あまり目立つことができなかった。ただし、彼は今回も相手から何度もファウルを受けていた」として、こちらも最低タイとなる「4」の低採点を付与した。

構成●THE DIGEST編集部

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