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得点率はリーグ平均の半分…深刻な状況のソシエダで唯一の決勝点を挙げた久保建英に現地メディアは「彼のゴールだけが勝点3をもたらした」

THE DIGEST編集部

2024.09.24

ソシエダは久保が決勝点を奪ったエスパニョール戦しか勝利がない。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは今季ここまで、ラ・リーガの7試合で1勝2分け4敗、総得点わずか3で直近の4試合は無得点、そして総失点は7という低調ぶりだ。欧州カップ戦による日程の前倒しで他チームより1試合多く消化しているにもかかわらず、降格圏(18位)とわずか勝点1差の16位に沈んでいる。

 オフにロビン・ル・ノルマン(→アトレティコ・マドリー)、ミケル・メリーノ(→アーセナル)といった攻守の主力を放出した影響もあって、ラ・リーガで6位、チャンピオンズリーグで16強という結果を残した昨季のチームからは、現時点で明らかに力が落ちているように見え、いかにこれを立て直すか、イマノル・アルグアシル監督の手腕が試されている状況だ。

 地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、とりわけ顕著な得点力不足に注目し、「問題は以前からあったが、今季のスタートとともに、それはいっそう深刻化した。ソシエダは得点力に大きな問題を抱えており、それは劇的に悪化している。今季、彼らよりも少ない得点を記録しているのはバジャドリー(2得点)だけである」と綴り、以下のように指摘した。
 
「悪い結果の連鎖は顕著で、降格したシーズン以来、これほど悪いスタートを切ったことはない。イマノル(アルグアシル監督)の下での大きな危機はこれが初めてというわけではないが、シーズンの序盤で追い込まれることは初めてであり、順位の観点からも、状況はさらに悪化する可能性がある」

 さらに、「合計415分間で無得点という悲惨な記録を樹立してしまった今季のラ・レアルは、7試合でわずか3ゴールというのも1991-92シーズンに生まれた歴代最悪の記録に並んでいる」と紹介。また、4戦連続無得点は「今世紀に入って4回目」とのことで、これらの低迷時には最終的に巻き返しを果たしたケースも多いが、「今回の不振はあまり良い前兆ではない」と、悲観的な見方を示している。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、より詳しい数字を用い「バジャドリーに次いでゴールの少ないソシエダは、4人のFWがまだ無得点のままであり、シュートがゴールに結びつく確率は、リーグ全体の平均が32%であるのに対し、わずか16%。ちなみに昨季は33%だった。また、彼らがゴールを決めるには、昨季の4倍となる864回ものパスが必要となっている」と指摘する。
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