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「序盤は輝く存在に」 CL大敗のセルティックにおいて前田大然には現地メディアからポジティブ評価も! 失点生んだボールロストには厳しい指摘

THE DIGEST編集部

2024.10.03

ドルトムント戦で同点ゴールを奪った前田だったが、手痛いミスも…。(C)Getty Images

 現地時間10月1日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節で、セルティックはドルトムントに1-7の大敗を喫した。

 第1節でスロバン・ブラチスラバを5-1で下すという好スタートを切り、昨季のファイナリスト相手のアウェーマッチに意気揚々と臨んだセルティックだったが、開始7分でPKを献上すると、カリム・アデイェミのゴラッソ3発などで前半のうちに5点を失うというショッキングな展開を強いられ、後半も反撃ならないまま、逆に守備を崩されてさらに失点を重ねることとなった。

 唯一の得点は先制点献上の2分後。アルネ・エンゲルスが上げた右からのクロスに前田大然がダイレクトで合わせたもので、彼自身にとってCLでは2試合連続の得点となった。一方でこの左ウインガーは、チームの5失点目では自陣ゴール前で不用意にドリブルしたところでボールを失い、失点の直接的な原因にもなってしまった。

 ドルトムントのプレッシャーによってミスを繰り返したことで大きな代償を支払わされることとなったセルティックだが、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式サイトは、前半のセルティックのプレーを伝える中で、「とりわけ左サイドを駆ける前田を通じて、ドルトムントにとっての問題を引き起こした」と、数少ないポジティブな点を挙げる上で、背番号38に言及している。

 また、現地メディアのセルティックに対する評価は当然ながら厳しいものとなっているが、その中で前田に対しては賛辞も多く見受けられ、スコットランドの日刊紙『THE SOTSMAN』は「タイミングよく走り込んでゴールを決めた彼は、この夜、ポジティブなプレーを見せた数少ないセルティック選手のひとりだった」と評した。
 
 続いて『THE SCOTTISH Sun』紙は、「エムレ・ジャンを抜き去り、早い時間に同点ゴールを決めた。激しくプレスをかけ、スピードで相手を悩ませたが、アデイェミにボールを奪われてハットトリックを許した」と彼の90分間を振り返っている。

『Daily Mail』紙も、「日本人ウインガーは鮮やかなスタートを切り、ゴールハンターのような得点で締めくくった。攻めようとし続けたが、孤軍奮闘の状態だった」と好意的な記述となり、10点満点の採点では及第点には届かなかったものの、チームでは単独最高となる「5」を前田に与えている。

 同採点で、こちらもチーム最高評価とした『Daily Record』紙は「シーズン序盤の好調を続け、エンゲルスのクロスに飛び込んで同点ゴールを決めたが、その後は調子が下り坂となり、ドルトムントの5点目に繋がるボールロストを犯した」と、寸評で彼のプレーを総括した。

 スポーツ専門サイト『GIVEMESPORT』は、カラム・マグレガーと並ぶチーム最高の「5」を付与し、「前田は序盤、ブレンダン・ロジャース監督率いるチームにとって輝く存在であり、彼の絶え間ない努力がゴールという形で実を結んだ」と称えるとともに、「しかし、ボックスの縁で冷静さを失い、ドルトムントに5点目を許してしまった」と、こちらも大きな失敗に対する指摘は忘れていない。

構成●THE DIGEST編集部

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