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日本代表

「個々の技量の差が明確」連勝が止まった日本代表を豪州メディアは高評価! 敗北から救った中村を「この控え選手のクオリティーのおかげ」と称賛

THE DIGEST編集部

2024.10.16

華麗なドリブルからのクロスで相手のオウンゴールを誘発した中村敬斗。(C)Getty Images

華麗なドリブルからのクロスで相手のオウンゴールを誘発した中村敬斗。(C)Getty Images

 10月15日に行なわれた2026年北中米ワールドカップのアジア最終予選・第4節で、日本代表はオーストラリア代表と1-1で引き分け、2次予選から続いていた連勝は7でストップした。

 埼玉での一戦は、予想通り「サムライブルー」が攻勢に立ったが、こちらも予想通りに「サッカルーズ」が堅守を見せて日本のシュートコースを絞ってゴールを許さない。そして後半59分に、右サイドから入れられたクロスを谷口彰悟がクリアしようとして自陣ゴールに入れてしまうミスで、日本は今ラウンド初の失点。76分に中村敬斗が左サイドから個人技で相手ゴールに迫って入れたクロスから、豪州DFカメロン・バージェスのオウンゴールで試合は振り出しに戻り、以降にスコアが動くことはなかった。

 試合内容から見れば、勝点3を取りそこなったと言える日本のホームゲームについて、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトは「予選での驚異的な連勝がストップ。(中略)ルイス・ミラーが右サイドから低いクロスを放り込むと、谷口が何でもないクリアを無力なGK鈴木彩艶の背後に流し込んでしまった。失点直後は混乱した様子を見せたサムライブルーだが、やがて落ち着きを取り戻すと、残り14分で同点に追いついた」と伝えている。

 今ラウンドでの勝点を5に積み上げ、2位の座を守ったことをポジティブに捉えているオーストラリアの母国メディアでは、日刊紙『Herald Sun』が「日本は前半、試合を完全に支配したが、オーストラリアは人数を多く割いた守備で、ホームチームのスペースを制限した。日本が得点に最も近づいたのは、攻撃の武器である久保建英が近距離からシュートし、サイドネットを外から叩いた6分のプレーだった」と、自国の守備が機能したことを強調した。

 一方、『The Sydney Morning Herald』紙は「豪州のパフォーマンスは見事であり、逆転勝利を飾った中国戦同様に根性と決意の程を示した」とサッカルーズに賛辞を贈りながらも、「彼らはほぼ90分間、サムライブルーが65%のボール支配率を誇り、豪州陣内に攻め入ったため、守勢に立たされ続けた。日本の選手の素晴らしいファーストタッチや正確なパス、巧妙な切り込みが見られるたび、個々の技量の差がより明確になっていった」と、対戦相手の力を認めた。
 
 スポーツ専門チャンネル『ESPN』の豪州版は、「ここまで驚異的な成績を収めていた日本の無敗記録が、ついに終わりを迎えた。これまでの圧倒的な支配を考えると、自らのミスによって連勝が止まるのはほぼ避けられない運命だったと言えるだろう」と指摘したが、「驚くべきことに、初の失点は相手選手ではなく、谷口のオウンゴールによるものだった」とも綴っている。

 同メディアはまた、70分に久保に代わって登場し、巧みな個人技で日本を敗北から救った中村にも言及し、「日本には多くのスター選手がおり、控え選手でも豊富な才能を誇っている。自らのミスで危機を招いた時でさえ、この控え選手のクオリティーがあったおかげで、敗北を避けることができたのだ」と高く評した。

 他国メディアでは、英国の日刊紙『The Guardian』も「日本の868分間にわたる無失点記録を破ったのが、彼ら自身の手によるものだったのは、これまでの予選での圧倒的なフォームを考えると、ある意味で相応しかったのかもしれない」と、攻守に秀でた日本の初失点&連勝記録ストップに言及している。

 また、日本のプレーについては「オーストラリアよりもスピードにおいて優れているだけでなく、ボールを持っている時も持っていない時も、ペースを落とした時でも、同じぐらい相手にとって脅威であることが明らかになった。日本は緩急の変化やフェイントで相手を操り、スペースを作り出した」と、良い点を挙げた。

構成●THE DIGEST編集部

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