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海外サッカー

「高い精度で的確に狙った」カラバオ杯で決勝ミドルの鎌田大地に最高評価の現地メディアも! クラブ専門サイトは「攻撃的な役割でのみ起用すべき」と主張

THE DIGEST編集部

2024.11.01

カラバオ杯で決勝ミドルを叩き込んだ鎌田。(C)Getty Images

カラバオ杯で決勝ミドルを叩き込んだ鎌田。(C)Getty Images

 現地時間10月30日に行なわれたカラバオ・カップ4回戦で、クリスタル・パレスはアストン・ビラを2-1で下してベスト8入りを果たしたが、殊勲の決勝ゴールを挙げたのは、緊急出場の鎌田大地だった。

 開始8分にエベレチ・エゼのゴールで先制したアウェーのパレスは、しかし10分後にそのエゼが負傷退場。代わってピッチに送り出された鎌田は、23分にボールを奪われてビラの速攻からの同点を許してしまったが、64分にパスカットから中央にボールを運んでグラウンダーでのミドルを放ち、ゴールネットを揺らしてみせた。

 試合後、この日本代表選手は「チームのために得点できてもちろん嬉しいです。でも、自分のパフォーマンスにはまだ満足していません。もっと良いプレーができると自覚しています。自信を失いかけていましたが、自分を変えたいと思って、それが良い方向に繋がったと思います」「このチームで決勝に進出して、パレスの歴史を作りたいと思っています」とのコメントを残している。

 鎌田はゴールの前にも遠めから惜しいシュートを放っているが、「これまでも遠い距離から多くのゴールを挙げてきました。ハーフタイムに(オリバー・グラスナー)監督から『冷静に決勝ゴールを狙え』と言われていたので、シュートを撃ちました」と、エピソードを明かした。
 
 一方、指揮官は「彼にとっては、難しい状況だった。10番としてプレーし始め、その後には6番に戻ることとなった。同点時のボールロストは少し不運だった。彼は少し意欲的すぎるところがあり、そうすべきではない位置でプレスをかけているように見える。ハーフタイムには落ち着いて決勝点を決めるようにと伝えましたが、素晴らしい形でそれを実現してくれた」と鎌田を称賛し、さらに以下のように続けている。

「彼の強みは、高い位置で積極的にプレスを仕掛けてボールを奪うこと、そしてペナルティーエリア外からのフィニッシュにあると知っている。彼にとっても、この得点が自信を得る助けになると思うので、本当に嬉しい。そしてもちろん、チーム全員にとっても、このゴールが決勝点になったことに大喜びしている」

 MFウィル・ヒューズからも「途中から試合に出てペースに乗るのは難しいが、ジェフ・シュルップと鎌田は見事にそれをやってのけたと思う。彼らは試合を通して素晴らしかった。チームの選手層の厚さと才能の多さを示している」と賛辞を贈られた背番号18に対しては、現地メディアも高評価を下した。

 スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、「(ビラのDF)ディエゴ・カルロスのミスを突いた鎌田が『イーグルス』を準々決勝へ導いた」と伝え、10点満点の採点で最高タイの「7」を与えて、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にも選定している。
 
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