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クロップ政権下の「リバプール助っ人ランキング」で遠藤航にはポジティブな評価!「その費用に対してクラブは十分なリターンを得た」

THE DIGEST編集部

2024.11.13

クロップ政権下の「リバプール助っ人ランキング」で45人中23位にランクインした遠藤。(C)Getty Images

 リバプールは今季、新監督アルネ・スロットの下で好調なスタートを切り、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)という世界最高峰とされるコンペティションでいずれも首位を快走している。

 しかしこのクラブで2年目を迎えた遠藤航は、ここまで公式戦でわずか8試合の出場。先発出場はカラバオ・カップの2試合のみで、プレミアリーグでは計19分(5試合)、CLでは計1分(1試合)の出場時間に止まっており、昨季にユルゲン・クロップ監督の下でしばしばキーマンとして各方面から注目された状況と比較すると、寂しさは否めない。

 それでも、この日本代表キャプテンは腐ることなく、少ない出場時間の中で懸命なプレーを披露しており、クリスタル・パレス戦後には指揮官から「ボールを持った時のプレーの良さや、セカンドボールの奪取など、非常に大きな影響をチームに与えた。5分しかプレーしていないにもかかわらず、あれだけのパフォーマンスを見せるのだ。このことが、彼がどんな人間であるかを物語っている」と敬意に溢れた賛辞を受けている。
 
 評価はその姿勢だけに止まらず、戦力としての価値はまだ失われていないようで、ここまでイプスウィッチ、フルアム、ウォルバーハンプトン、セルティック、インテル、ミランといった国内クラブから関心を寄せられているとの報道が複数の現地メディアからなされており、その去就が注目されている状況だ。

 昨季もシュツットガルトから加入した際にはその能力が疑問視され、実際にしばらくは適応に苦しんだ時期があったものの、冬に入ろうという時期にその献身性とボール奪取能力が発揮されるようになると、「レッズ」の中盤の底に君臨するようになり、アンカーとしての能力でアレクシス・マク・アリステルと比較されるまでに重要な存在へと昇り詰めていた。

 ワールドクラスが勢揃いしているリバプールで現在は"クローザー"としての役割を果たし、ベンチに座り続ける日々の中でも巻き返しを誓っている31歳だが、スポーツ専門メディア『GIVE ME SPORT』はクロップ監督が9年間の在任期間で行なった戦力補強により、アンフィールドのピッチに立った「助っ人」45人をランク付けしており、遠藤は「23位」にランクインしている。
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遠藤に次ぐ評価(24位)を得たのは同じ日本人選手の南野拓実