現地時間11月28日に行なわれたヨーロッパリーグ（EL）のリーグフェーズ第５節、レアル・ソシエダはアヤックスを２-０で下して２勝目を挙げたが、久保建英は全得点に絡む活躍を披露した。

【動画】久保建英が勝負を決める２点目をゲット！ 　本拠地レアレ・アレナでの一戦、アウェーチームにポスト直撃のシュートを幾度も浴びるなどのピンチを迎えたソシエダだが、67分に右サイドを抜け出した久保のクロスを交代出場したばかりのアンデル・バレネチェアがファーポスト際で合わせて先制すると、85分に久保が右サイドからドリブルで敵陣を突き進んでインに切れ込み、ペナルティーエリア内で放ったシュート（パス？）は相手選手に当たって軌道を変え、ゴール左隅に吸い込まれてダメ押しゴールとなった。

　彼は試合後、「我々は、このような結果に相応しかったと思います。この勝利は、トップチームを追いかけるためのものです。アヤックスはこれまで16試合負けなしであり、非常に難しい相手でした。正直に言えば、苦労しました。相手は非常にシンプルなプレーをしてきて、それが時に脅威になりました」「これでトップチームと戦う扉が開きました。今後はホームでの試合がアウェーより多いので、それを最大限に活かし、ホームで強さを発揮して次ラウンド進出を目指さなければなりません」と語っている。

　UEFA（欧州サッカー連盟）の公式サイトは、久保について「真の立役者は彼だった。得意のプレーで相手を崩し、最後には“リオネル・メッシのような”２点目でパフォーマンスを締め括った」「久保の見事なドリブルが試合を決定づけ、ソシエダに勝利をもたらした。後半に入って彼のパフォーマンスが一段と向上し、ホームチームにとって素晴らしいニュースとなった」と、賛辞を交えて伝えた。

　現地メディアからも高い評価を下されており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「久保はチームを背負い、決定的な役割を果たした。右サイドからの幾つものプレーで攻撃をリード。その積極的な姿勢が報われ、バレネチェアのゴールを演出した。ホームの観客はこのゴールで勝利を確信し、久保がさらにもう１点を決めて夜を締めくくった後、歓喜に沸いた」と報じ、またソシエダでの欧州カップ戦初ゴールであることを紹介して「心残りを晴らした」と綴っている。

　３点満点の採点でチーム最高タイの「２」を久保に与えた同メディアは、別の記事でも「この日本人選手がリズムに乗ったことが、ラ・レアルのパフォーマンスを向上させ、ゴールで試合の流れを掴む鍵となった。その後、この勝利を確実なものにしたのは背番号14であり、彼の見事な個人技から生まれた２点目が試合を決定づけた」と、彼の貢献を称賛した。

　さらにライブ実況の記事でも、「後半で大きな成長を見せた。ソシエダの全ての攻撃が彼の足元を経由した」「後半の久保のプレーは圧巻で、１ゴール・１アシストを記録し、イマノル・アルグアシル監督率いるチームに非常に重要な勝点３をもたらすとともに、アヤックスの公式戦無敗記録を16でストップした」と久保に言及している。