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海外サッカー

「最も声援が大きかった」ソシエダでアイドル的人気を誇る久保建英、現地メディアがファンへの神対応ぶりを紹介「タケは40分にわたってノートやユニホームにサインを…」

下村正幸

2025.04.23

ソシエダのファンから絶大な人気を誇る久保建英。(C)Getty Images

ソシエダのファンから絶大な人気を誇る久保建英。(C)Getty Images

「タケ・クボ(久保建英)がアイドル的存在であることは周知の事実だ。ピッチ上で発揮するハイパフォーマンス、大胆不敵なメンタル、親しみやすいキャラクター、メディアの前での素直な受け答えで老若男女を問わず、多くのファンに愛されている」

 最近、地元紙『エル・ディアリオ・バスコ』がこう綴り、久保の人気を改めて見せつけた機会があった。セマナ・サンタ(聖週間)と重なった先週火曜日の15日、レアル・ソシエダは公開練習を実施。学校が休みだったため、久保は大挙して練習場に押しかけたファンから文字通りサイン攻めに遭ったのだ。

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『エル・ディアリオ・バスコ』は、その様子を次のように伝えている。「ソシエダがズビエタで行なった公開練習で、最もファンからの声援が大きかったのがクボだった。辛抱強くかつフレンドリーに接していた姿が印象的だった」

「練習場には約500人のファンが駆け付けた。タケは40分にわたってノート、ユニホーム、フラッグ、ボールなどのアイテムを次々と差し出される中、その一つひとつにサインしながら、写真撮影の求めにも応じた。彼らにとっては忘れられない思い出となったことだろう」

 ちなみにこの日、久保は、前節マジョルカ戦で抱えた背中の違和感のため、大事を取って、他の選手よりも一足早く練習を切り上げている。20日に行なわれたラ・リーガ第32節のビジャレアル戦にスタメンで出場し、問題がなかったことが示されたわけだが、結果的に練習を早退したことが幸いし、ファンが陣取るスタンド席への単独一番乗りを果たし、長時間、サインや写真撮影に応じることができた。
 
 セビージャのスポーツ紙『エスタディオ・デポルティボ』は久保の人気の要因について「クオリティーの高さと親しみやすいキャラクター」の2点を挙げ、「特に子供たちに人気が高い」と見解を示している。

 ちなみに『エル・ディアリオ・バスコ』は、当日、久保とともに人気ぶりを示した選手として、笑顔を絶やさず対応したマルティン・スビメンディ、父親となった経験を活かし、子供の接し方は心得ていると言わんばかりのミケル・オジャルサバル、そして、日頃からファンサービスに積極的なアマリ・トラオレを挙げている。また全体練習が終わった後、スタンド席ではなく、反対側のテントに移動し、最後までファンサービスに勤しんだイマノル・アルグアシル監督の姿も合わせて報じている。

 ソシエダは、ラ・リーガの多くの名だたるクラブの中でも、地元愛の強さやファンとの深いつながりといった点で、特別なクラブとして知られる。それはトップチームにおけるカンテラ上がりの選手が占める割合の高さからも明らかだが、そうした環境で久保は日本人という物珍しさをとっくに通り越して、現地に適応しながら、プレーとキャラクターの両方で絶大な人気を集めている。当日のファンとの交流は、動画でも公開されているが、サインをもらった子供たちの目の輝きがそれを物語っていた。

文●下村正幸

【動画】ファンのサイン攻めに丁寧に対応する久保
 
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