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海外サッカー

「最高のボランチになれる」「僕は君のために…」走行距離ブンデスNo.1を誇る日本人MFは指揮官&同僚から如何にして信頼を勝ち得たのか?

THE DIGEST編集部

2025.06.10

総走行距離ではブンデスリーガでトップの数値を叩き出した佐野。(C) Getty Images

総走行距離ではブンデスリーガでトップの数値を叩き出した佐野。(C) Getty Images

 今季ブンデスリーガでもっともセンセーショナルな結果をもたらしたクラブの一つがマインツだ。

【動画】指揮官も「最高の選手になれる」と絶賛! 佐野海舟の24-25シーズンプレー集
 23-24シーズンは残留争いに沈み、21節終了時でわずか1勝の16位に沈んでいた。ボー・ヘンリクセン監督の就任とともに流れを掴むことに成功し、無事1部残留を果たしたものの、今季も苦しい戦いが予想されていた。事実、9節までは2勝止まりの13位。16位ホッフェンハイムとの勝点差が2と、残留争いを覚悟していたファンも少なくはない。
 
 ただ、10節ドルトムント戦を3-1で快勝すると、そこから16節ボーフム戦まで7試合で6勝と一気に上位進出。25節ボルシアMGに勝利した後はついに3位まで浮上した。クラブ史上初となるCL出場を口にする選手も出てくるなど、マインツの雰囲気は最高潮に達していた。最終的に6位フィニッシュで終え、CL出場こそ逃したとはいえ、クラブ5度目となるヨーロッパへの挑戦権を手にした。

 そんなマインツでヘンリクセン監督が全幅の信頼を置く存在までに成長したのが、日本代表MFの佐野海舟だ。

 ブンデスリーガ全クラブのボランチ選手で1対1の競り合い勝率はトップ。176センチと高身長ではないながらもヘディングは強く、空中戦での競り合い勝率でもブンデスでトップ15に入るほどだ。

 ヘンリクセン監督もことあるごとに称賛の言葉を残し、ある時は「彼はすごくいい。毎日どんどん良くなっていく。攻撃面でもシーズン序盤はボールを後ろに下げてばかりだったが、いまでは前線へパスを展開するようになっている。ブンデスリーガだけではなく、インターナショナルな舞台において本当にいい選手になれる。それどころかあのポジションにおいて最高の選手にさえなれる」と手放しに絶賛していた。

 佐野もそんな監督へ最大限の感謝と信頼を口にしている。

「チームが今、勢いがあるのは、監督の熱量のおかげだと思います。負けた試合の後でも、しっかり改善してどう持っていくのか、というビジョンもしっかりしている。チームが付いていきたくなるような監督かなと思います。その熱量とか言葉のチョイスがいいです」
 
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