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海外サッカー

「驚きと不快感を表明する」ヤマルのスペイン代表離脱に連盟、指揮官が不満の声明! 対してバルサ側は「事前連絡」していたことを強調

THE DIGEST編集部

2025.11.14

 一方、バルサ側は自分たちに不備はないことを主張していると、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は報じている。記事によれば、クラブの医療部門は11月9日、セルタ戦の後にリカルド・プルナ医師を通じて、すでにRFEFに報告書を送っていたという。そしてそこには、「国際的に高い評価を受けている専門医チームによる臨床的診察を月曜日の朝に実施し、ラミンの状態を評価してもらう」ということも明記されていた。

「バルサが連盟に報告書を送った段階では、ラジオ波による治療を実施することはまだ決まっていなかったのである。翌日、その治療を提案したのはベルギーの医療チームであり、バルサがそれを承認したことで状況が変わったのだ。さらに、カランカ(スポーツ部門スタッフ)の確認によれば、月曜日の間に彼とデコ(スポーツディレクター)は、RFEF側と複数回連絡を取り合っていたという」
 
 またバルサのジョアン・ラポルタ会長は、「検査を行なった医師からの診断結果を受け取った時点で、我々はすぐにRFEFに報告した。クラブの医療チームがその情報をRFEFの医療チームに伝え、そこから事態は経過していった。我々は騒ぎを起こしたいわけではない。バルサとしては、ラミンを最高のコンディションで維持したいと思っており、いつでも起用できる状態にしたい。今回のことはその過程で起きたものであり、ちょうど代表戦と重なってしまったが、代表チームもすでに上手く対応してくれている」とのコメントを残している。

 彼はヤマルの状態にも言及し、「全く心配していない。保護し、支えていくべき選手ではあるが、彼は同年代のどの若者よりもはるかに成熟している。今は恥骨の痛みという問題を抱えているが、それでもプレーを続けているのは大したものだ。それは彼の責任感と献身を示している」と賛辞を贈った。

 なお『MUNDO DEPORTIVO』紙は、今回の代表チーム離脱により、もしスペインが今月でW杯出場を決めた場合、ヤマルが次に「ラ・ロハ」のユニホームを着るのは来年3月まで待たなければならず、最後のプレー(9月7日のトルコ戦)から半年も間が空くことを指摘しているが、それは懸念ではなく、カタールでの開催が予想される「フィナリッシマ(2024年のEUROとコパ・アメリカの王者による対決)」への興味である。

 欧州王者としてこの一戦に臨むヤマルの前に立ちはだかるのは、アルゼンチン代表の絶対的エースであり、バルサでは偉大な先達であるリオネル・メッシ。この対決について同メディアは、「夢の対決が実現する。両者はまだ一度もピッチ上で対戦したことがなく、その直接対決は間違いなく世界中のファンの大きな注目を集めるだろう。さらに、W杯本大会のわずか数か月前に行なわれるということでも、優勝候補同士の重要な一戦となる。まさにサッカー界が息をのむような戦いとなることは間違いない」と期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ヤマルの25-26シーズンのベストプレー集
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