スペインのスポーツ紙『Marca』は類似のケースとして、1982年スペイン・ワールドカップの1次リーグでフランスと対戦したクウェートが、観客が鳴らした笛でプレーを止めた際に失点を喫したと抗議した際、貴賓席にいたファハド・アル=サバーハ王子がピッチに降りて選手に撤退を命じ、主審との話し合いから判定をノーゴールへ覆させた件を紹介。この時は、後にFIFAがクウェートに制裁金を科し、「圧力に屈した」ミロスラフ・ストゥパル主審は無期審判活動停止の処分を受けた。
また同メディアは、1990-91シーズンのチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)準々決勝、ミラン対マルセイユ戦を回顧。ホームでの第1戦を1-1で引き分けたミランが敵地マルセイユに乗り込んだ第2戦で75分に失点すると、敗退濃厚の88分にスタジアムが突然停電。間もなく復旧するも「安全が確保されていない」として試合再開を拒否した。
ミラン側はホームチームへの制裁、あるいは試合のやり直しを狙ったとされるが、UEFA(欧州サッカー連盟)は没収試合とし(記録上は0-3でミランの敗戦)、さらにミランに対して翌シーズンの欧州カップ出場停止処分を下したことも伝えた。
こうした前例もあって、今回のセネガルにも何らかのペナルティーが科されるかもしれない。実際、アフリカ王者に対してはティアウ監督および複数選手のワールドカップ出場停止など、厳罰が下される可能性があると複数の現地メディアが報じている。
一方でセネガルに「同情」を示すメディアもあった。英国の日刊紙『The Guardian』は、「このようなボイコット騒動が起きること自体が恥ずべきこと」としながらも、「セネガルには言い分がある、と感じた人が多かったかもしれない。今大会では、審判の判定が本来あるべきではない形で議論の的となってしまっていた」と綴り、以下のように続けている。
「ノックアウトラウンドで戦ったタンザニア、カメルーン、ナイジェリアのいずれもが、開催国のモロッコが審判から優遇されていると不満を訴えていた。この時、開催国を批判していた人々は、決勝で自分たちの主張が正しかったと感じたかもしれない。92分、セネガルはアブドゥライエ・セックのアシュラフ・ハキミに対する“取るに足らない”接触でゴールを無効とされ、VARの介入もなし。その4分後、今度はブラヒムに対するわずかな接触がVARでファウルと判断され、PKとなってしまった」
また同メディアは、セネガルが決勝を迎えるまでに多く不満を抱えていたとも指摘。(準決勝の開催地)タンジェから決戦の地ラバトに移動した際、ラバト=アグダル駅での警備が不十分だったこと、指定された宿泊施設、練習施設の提供、そしてセネガルファンへのチケット割り当ての不備、ピッチ上ではボールボーイやスタッフによる嫌がらせがあり、「セネガルは、大会組織委員会が自分たちを貶めるようとしていると主張していた」と報じた。
決勝ゴールを決めたP・ゲイエは試合後、「この試合で感じたのは不公平さだった。こっちがファウルを受けても、審判はVARをチェックしようとしなかった。(PK判定の際は)みんなが苛立っていた。でもサディオ(マネ)が、気持ちを立て直してピッチに戻ろうと言ってくれた。最後に何が起きたか、みんな見ていた。我々はピッチに戻り、全てを出し切る決断をした。そして実際にそうしてみせた」と胸を張った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】荒れに荒れたアフリカ選手権決勝ダイジェスト
また同メディアは、1990-91シーズンのチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)準々決勝、ミラン対マルセイユ戦を回顧。ホームでの第1戦を1-1で引き分けたミランが敵地マルセイユに乗り込んだ第2戦で75分に失点すると、敗退濃厚の88分にスタジアムが突然停電。間もなく復旧するも「安全が確保されていない」として試合再開を拒否した。
ミラン側はホームチームへの制裁、あるいは試合のやり直しを狙ったとされるが、UEFA(欧州サッカー連盟)は没収試合とし(記録上は0-3でミランの敗戦)、さらにミランに対して翌シーズンの欧州カップ出場停止処分を下したことも伝えた。
こうした前例もあって、今回のセネガルにも何らかのペナルティーが科されるかもしれない。実際、アフリカ王者に対してはティアウ監督および複数選手のワールドカップ出場停止など、厳罰が下される可能性があると複数の現地メディアが報じている。
一方でセネガルに「同情」を示すメディアもあった。英国の日刊紙『The Guardian』は、「このようなボイコット騒動が起きること自体が恥ずべきこと」としながらも、「セネガルには言い分がある、と感じた人が多かったかもしれない。今大会では、審判の判定が本来あるべきではない形で議論の的となってしまっていた」と綴り、以下のように続けている。
「ノックアウトラウンドで戦ったタンザニア、カメルーン、ナイジェリアのいずれもが、開催国のモロッコが審判から優遇されていると不満を訴えていた。この時、開催国を批判していた人々は、決勝で自分たちの主張が正しかったと感じたかもしれない。92分、セネガルはアブドゥライエ・セックのアシュラフ・ハキミに対する“取るに足らない”接触でゴールを無効とされ、VARの介入もなし。その4分後、今度はブラヒムに対するわずかな接触がVARでファウルと判断され、PKとなってしまった」
また同メディアは、セネガルが決勝を迎えるまでに多く不満を抱えていたとも指摘。(準決勝の開催地)タンジェから決戦の地ラバトに移動した際、ラバト=アグダル駅での警備が不十分だったこと、指定された宿泊施設、練習施設の提供、そしてセネガルファンへのチケット割り当ての不備、ピッチ上ではボールボーイやスタッフによる嫌がらせがあり、「セネガルは、大会組織委員会が自分たちを貶めるようとしていると主張していた」と報じた。
決勝ゴールを決めたP・ゲイエは試合後、「この試合で感じたのは不公平さだった。こっちがファウルを受けても、審判はVARをチェックしようとしなかった。(PK判定の際は)みんなが苛立っていた。でもサディオ(マネ)が、気持ちを立て直してピッチに戻ろうと言ってくれた。最後に何が起きたか、みんな見ていた。我々はピッチに戻り、全てを出し切る決断をした。そして実際にそうしてみせた」と胸を張った。
構成●THE DIGEST編集部
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