専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

決定力はルーニー以上!ファン・ペルシを彷彿させるマンUの超新星が止まらない

田嶋コウスケ

2020.02.26

プレミアリーグ27節のワトフォード戦でもネットを揺らし、今シーズンはこれで11得点目。グリーンウッドが止まらない。 (C)Getty Images

プレミアリーグ27節のワトフォード戦でもネットを揺らし、今シーズンはこれで11得点目。グリーンウッドが止まらない。 (C)Getty Images

 そして、〝その時〞がやってくる。18年12月のチャンピオンズ・リーグ(CL)のバレンシア戦に招集され、ベンチ入りを果たすと、19年3月のこれもCLのパリ・サンジェルマン戦(ラウンド・オブ16の第2レグ)で、待望のシニアデビューを飾る。このときの監督が、そうスールシャール。運命を感じさせるデビュー秘話だ。

 この後、30節のアーセナル戦でデビューしたプレミアリーグでは3試合に出場し、カーディフ・シティとの最終節で初先発を果たしている。
 
 迎えた今シーズンは26番の背番号をもらってトップチームに定着し、9月19日のヨーロッパリーグのアスタナ戦に先発すると、73分だった。右サイドからエリア内へ攻め込み、鋭い切り返しでディフェンダーをかわすと、右足でニアサイドを射抜く。17歳353日で決めたこの初ゴールは、欧州カップ戦でのクラブ史上最年少ゴールでもあった。
 
 元オランダ代表でクラブOBのロビン・ファン・ペルシにその姿を重ねるファンが多い。たしかに、パスを受けてからシュートまでの一連の動き、滑らかな身のこなしは、プレミアリーグで通算144ゴールを挙げ、二度の得点王に輝いたファン・ペルシを彷彿とさせるものがある。

 ステップの踏み方やトラップの仕方、間合いの外し方、マーカーを抑える手の使い方と、なるほど仔細に見れば見るほど、ファン・ペルシの勇姿が浮かび上がってくる。
 
 誰よりもこの逸材を知るスールシャールは断言する。

「私はウェイン・ルーニーとも一緒にプレーしているが、決定力はメイソンのほうが上だ。ヘディングに改善の余地を残すが、その課題を克服すればいずれ完璧なストライカーになるだろう」

 すでに今シーズンは、カップ戦を含め11得点とゴール数を二桁の大台に乗せたを18歳のグリーンウッド。本拠地オールド・トラフォードに訪れるサポーターたちの、まさしく大きな希望だ。

■Mason GREENWOOD
メイソン・グリーンウッド(マンチェスター・ユナイテッド/イングランドU-21代表)
生年月日/2001年10月1日(18歳)
出身地/ブラッドフォード(イングランド)
身長・体重/181㎝・70kg
主要ポジション/CF、ウイング
A代表/未招集
ユース年代の代表歴/イングランドU-15、U-17、U-18、U-21
キャリアの転機/16歳にしてU-18プレミアリーグで17試合・16ゴール(17-18シーズン)

文●田嶋コウスケ
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年2月20日号より転載

【動画】グリーンウッドのスーパーゴールはこちら!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号