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海外サッカー

冬加入→即覚醒 ラス・パルマスを救った25歳の日本人アタッカー、元マドリーFWヘセと共存で無双

下村正幸

2026.03.26

 さらに同紙は、宮代がスペイン語の習得にも極めて熱心である点を挙げ、先の幹部の言葉をこう伝えている。

「彼は言葉を覚えるためにものすごい努力をしているし、その熱心さはいつも周囲に伝わってくる。『ブエノス・ディアス』や『グラシアス』を欠かさない。常に『ポル・ファボール』(英語のプリーズ)を添えるし、『ミス・ボタス(僕のスパイクです)』と言ってスパイクを預けていく。ロッカールームの文化、そしてカナリア諸島の文化に馴染もう、溶け込もうという日々の努力が、その振る舞いによく表われているよ」
 
 鮮烈な2ゴールを決めた29節のセウタ戦(4-0)後、ルイス・ガルシア監督は「ミヤシロには、才能と、戦うメンタリティーが備わっている。今日2ゴールを決めたのは決して偶然ではない。彼は常に挑み、それを繰り返せる選手なんだ」と、改めてその競争心を称えた。

 また、ラス・パルマスの動向を詳細に報じる地元メディア『udlaspalmas.NET』は、次のように分析している。

「最も際立っているのは、その自己犠牲の精神と、守備局面で何度もスプリントを繰り返す献身性だ。ボールを保持した際にも、周囲のチームメイトとの連係は日に日に深まっている」
 
 ファンも、すでに背番号18の虜だ。『La Provincia』はホームのカステリョン戦(27節:1-1)において、「ミヤシロはグラン・カナリアを総立ちにさせた。時折見せる鮮烈な個人技で観客を沸かせ、交代でピッチを去る際には、地響きのような大歓声が彼を包み込んだ。それがピッチ上で勇気を示し続けた選手に対して、ファンが送る最大限の謝意だった」と綴っている。

 1月4日のサラゴサ戦(20節:2-1)を最後に、2敗5分けと7試合勝利から遠ざかり、海を漂流していたチームは、宮代の加入が明確な「効果」となり、3勝1敗と再び息を吹き返した。『La Provincia』紙は、こう締めくくっている。

「多才で、異質。機動力とフィジカルを兼ね備え、そして何より不屈のファイターである。たとえ物事が思うように運ばない局面でも、何度でも、愚直に挑み続ける。漂流し続けていたチームにとって、ミヤシロという存在は、その危機を癒やす時宜を得た特効薬となった」

構成●THE DIGEST編集部

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