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海外サッカー

奇跡のプレミア制覇から10年で急落…英3部降格のレスター、地元メディアが“20のミス”を徹底検証

THE DIGEST編集部

2026.04.23

 その一方で、地元総合メディア『Leicestershire Live』は、こうした外的要因だけではこの凋落ぶりを説明しきれないと断じ、「レスターがリーグ1に急降下したのは、20のミスが積み重なった結果だ」と厳しく総括。まず大きかったのは、2021年夏の判断だという。「クラブはそれまで、主力を高値で売って、その資金で戦力を上積みするという明確な補強戦略を持っていたが、この夏はそれを実行しなかった」。これにより、「質の足りない選手を高コストで抱え込み、財政的にも厳しい立場に追い込まれた」という。

 問題は編成だけではなく、「最新鋭の練習施設が逆に選手の責任感を奪った」という可能性まで指摘。「選手のあらゆるニーズが満たされすぎている。指紋認証が導入されたのは、IDパスすら覚えていられない選手がいたからだ」と皮肉る。そして、「平日に責任を求められない選手が、試合日に急に責任感を示せるのか」と疑問を投げかけた。
 

 加えて、「ロジャーズ監督に新戦力獲得を示唆しておきながら結局補強できなかった」「カスパー・シュマイケルの後継者を用意しなかったこと」「監督交代の決断が遅れたこと」「高額かつ長期の契約を乱発したこと」「有力選手を売却益なしで流出させた」ことなどを挙げ、一つひとつの失策が連鎖し、結果として「クラブの再建力を奪っていった」と見ている。

 ここ数年に限っても、同メディアは「スティーブ・クーパー招聘の誤算」、「2024年夏の補強失敗」「ルート・ファン・ニステルローイ起用の裏目」「降格後もスカッド刷新に失敗したこと」「ヴァーディの後継者不在」「PSR違反による勝点6剥奪」「マルティ・シフエンテス解任後に3週間も後任を決められなかった」ことなどを列挙。そして最後に、「ジョン・ラドキンをその地位に止め続けたこと」を最大級の問題のひとつとして挙げ、「上層部に説明責任がほとんど見られなかったことが、さらに多くのミスを招いた」と結論づけている。

 この「栄光から奈落の底へ」の物語は、国外でも注目を集めている。スペインのスポーツ紙『MARCA』は、「2016年のプレミア制覇から10周年を迎えた節目の年に、レスターはリーグ1降格という劇的な悲劇をもって“記念日”を迎えた」と報道。「今季、本来であればプレミア復帰の祝賀ムードとなるはずだったとしながら、チャンピオンシップでも屈指の予算を持つクラブが迎えた結末は、誰も予想しなかった悲劇に終わった」と総括している。

 なお同メディアは、この没落がいかに予想外だったかを強調する一方で、「レスターには希望の糸が残っている。ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンにも財務問題による制裁の可能性があり、もし大幅な勝点剥奪が科され、なおかつレスターが残り2試合に連勝し、オックスフォード・ユナイテッドの結果も噛み合えば、理論上は残留の可能性が生まれる」とも付け加え、「希望は最後まで失われない。そしてレスターは決して信念を失うクラブではなかった」と記事を締め括っている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】2022年に巨額を投じて完成したレスターのトレーニング施設
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