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海外サッカー

「ジダンの下では拷問を。モウリーニョとは…」ベイルに“完全復活”の兆しアリ! ウェールズの至宝が見せる変化【現地発】

スティーブ・マッケンジー

2021.03.15

モウリーニョの下で信頼を回復させているベイルは、態度にも変化が表れている。 (C) Getty Images

モウリーニョの下で信頼を回復させているベイルは、態度にも変化が表れている。 (C) Getty Images

 ベイルはよくメディアで「自己中心的な選手だ」と揶揄される。だが、私は彼がチームメイトの決定機をアシストし、ゴールを決めた仲間のもとへ駆け寄る場面をよく目にする。たしかに若き日の彼、それこそマドリーへ移籍した2013年頃は独善的にも見えたが、今では見違えるほどに大人びた様子を見せている。
 
 トッテナムでは同胞のジョー・ロドンとベン・デイビス、さらに韓国代表FWソン・フンミンの良き兄貴分となっているベイル。第二の春を謳歌しているというのは言い過ぎだが、周囲の喧騒を気にせずに落ち着いた振る舞いを見せている彼は大きな幸福感に満ちている違いない。

 ベイルが現在の調子を維持できれば、今夏に行なわれる予定のEUROでも彼がウェールズを牽引することはおろか、大会そのものを席巻する存在となる可能性も小さくはないだろう。

文●スティーブ・マッケンジー

スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
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