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海外サッカー

“バジャドリー行き拒否”報道の久保建英に対し、翻意を促す西メディアも。「このままではマドリーの失敗例に」と警告するワケとは?

THE DIGEST編集部

2022.07.08

 また前出のアントリン記者によれば、「バジャドリーでは、重要な選手となる可能性がある」ということで、ここで活躍することができるか否かで、ラ・リーガで上位につけているソシエダで通用するかどうかが確認できるという。「日本サッカー界では長年“ベンチマーク”であっても、欧州でまだその様は見られない」と強調する同記者から見れば、まず昇格クラブで実力を証明することが賢明であるということだ。

「久保は昨季、『シーズン通算2000時間プレー』の壁を越えられず、マジョルカで飛躍を遂げることはできなかった。まだ爆発するのが待たれる状態で、このような状態が続く危険性がある。それを避けるためには、卓越性とプレー時間が必要であり、バジャドリーのオファーを拒否するのは間違っている。今のままでは、ルカ・ヨビッチのようなマドリーの失敗例となってしまうだろう」
 
 アントリン記者は、2000年にラ・リーガ初の日本人選手となった城彰二のバジャドリーでのキャリアを回想し、彼の横浜F・マリノスや日本代表の後輩でもある久保が、同じように白と紫のユニホームを身に纏うことを推奨し、「現在の日本代表選手が再考することを望む」と綴って記事を締めている。

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、まだソシエダの線が消えていないと報道。「過去2年間、久保への関心を隠さないでいるラ・レアルは、売却を渋るマドリーに対しても怯むことなく、解決策を見つけられると確信している。久保とバスクのクラブが願いを叶えるためには、良い関係を維持しているホキン・アペリバイとペレスの両会長が、“ロックを外す”だけである」と綴った。

 久保については、まだ成長途中の21歳の若手という見方がある一方、すでにプロ歴6年目を数え、6つのクラブでプレーした実績を持つ選手、さらにバルセロナ下部組織時代から才能を評価されている、商業的な影響力も持つスター候補、という様々な側面があるため、それが彼のキャリアを難しくしているとも言えるが、果たして彼とマドリーは、納得のいく結論を下すことができるか。新シーズン開幕までの時間は、刻々と少なくなっていく。

構成●THE DIGEST編集部
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