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日本代表

モナコだけでなくリーグアンも期待大! 新天地で始動した南野拓実、ピッチ内外で高まる注目度に地元メディアの見解は?

THE DIGEST編集部

2022.07.12

 同メディアはまた、「どこでプレーしようとも、ディフェンスラインの前と背後、そして間のギャップを利用する能力は、彼が常に相手DFにとって迷惑な存在となることを保証する」と、ボールを持たない場合の動きも効果的で「味方のボールホルダーに多くのオプションを与える」と指摘し、さらに「彼がダブルムーブメント、ストップ&ゴー、ジグザグを駆使して相手のマークから逃れる方法は、彼の脅威を高める」とも付け加える。

 またフィニッシュについても、「自信を持って素早くシュートを放つ。これは、パワー、繊細さ、配置、鋭い反応を利して得点できていることを意味する。巧みなボレー、ゴール隅へのパワーショット、GKとの1対1での冷静なドリブルシュート、リバウンドへの反応、ループ等々……印象的な得点のレパートリーを誇っている」と称賛している。

 2020年からモナコの攻撃の中心として君臨しているケビン・フォラントとのスタッツの比較でも、チーム状況や役割の違いなどはあれども、フィニッシュに関するほとんどの項目で南野が上回っていることを紹介。さらに、前線での守備においてもドイツ代表の29歳に大きく勝っているなど、日本人アタッカーの有用性が示され、「多様性のある27歳の契約は、ポール・ミッチェル主導による強化チームによる非常に賢明なものだった」と、同記事は締められている。
 
 このように戦力として絶賛されている南野だが、同メディアによれば、リーグアンからも高い期待がかけられているという。言うまでもなく、こちらは商業的な見地からのものであり、アジアでの市場拡大を狙う同リーグにとっては「日本か中国の選手がプレーすることが必須」ということで、南野が果たす役割は非常に高いということだ。

 同リーグは、多くの日本人選手が到来して結果を残し、商業面でも成果を上げているドイツに続くことを狙っているということであり、また新シーズンには開始時間が13時に設定されている時間が多く、これが7~8時間差の日本やアジア諸国の関心を惹くことを期待していると、同メディアは指摘する。

 今夏はスター軍団のパリ・サンジェルマンもジャパンツアーを行なうなど、リーグアン勢がこれまで以上に日本にとって身近なものと感じられる状況となっており、グッズの売り上げなども上昇が予想されるが、同メディアは「何よりも南野がプレーし、これに日本のメディアが反応するというダイナミクスが継続し、さらに強まっていくことが必要である」と条件を挙げた。

 またモナコも、公国独自の法律といった事情もあって、なかなかサポーターがスタジアムに集まりにくいクラブであり、以前は「最もファンの少ない世界的強豪クラブ」というありがたくない称号まで頂戴したことがあるが、南野の存在がこの状況に変化をもたらせるかが注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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