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海外サッカー

「スリリングな“カメオ出演”を強いられる」 商業的効果抜群のメッシが「ピッチ上でインテル・マイアミにもたらすもの」を英紙が検証

THE DIGEST編集部

2023.07.19

 そして同メディアは、2025年まで契約を結び、5000万~6000万ドル(約69億~83億円)を年俸として受け取ることになるというメッシが、「ピッチ上ではインテル・マイアミに何をもたらすのか?」に注目。「彼の最大の才能は、どんな状況でも最も効果的なプレーを選択できる能力だろう。彼のプレーには全て“小悪魔的な優雅さ”があるが、それでも彼の成功は冷静で飾り気のない“計算”に根ざしている」と、そのゴールや勝利に直接的に繋がるプレーを称賛しながらも、問題についても言及した。

「しかし、近年は守備の仕事の欠如が問題となっている。彼が最後にチャンピオンズリーグで優勝した2015年以降、バルサはアウェーマッチで突然の惨敗が特徴となった。ボールを持ったバルサは変わらず強いが、ポゼッションがなくなると、老朽化した中盤が守備面で前線の協力を得られなくなったからだ。またパリSGでも、それは変わらない。アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップで優勝したが、それは残りのメンバーがメッシの守備の仕事の不足を補ったからだ」
 
「彼の周囲にはバルサほど才能のある選手が少ないため、MLSのフィジカルの強さに対処するのが難しいと感じる可能性がある。おそらく、メッシの存在そのものが周囲の選手たちにインスピレーションを与え、また他の選手のためのスペースを作るはずだ。しかし、新しい補強やメッシとの2度の共闘(バルサと代表)では成功を収めたとは言えないマルティーノ監督がチームに大幅な変革を施さない限り、可能性として、メッシはスリリングな“カメオ出演”(単発・散発なプレー)を強いられるだろう」

 メッシ自身の守備面での貢献が望めない中、劣勢のチームにおいて、頼れる味方が少ない彼は孤立することが考えられると、同メディアは厳しい展望を示しているが、「とはいえ、それは実のところ重要ではない。必要なのは、インテル・マイアミ、そしてMLS全体の知名度を高めること、そして米国における彼の地位を高めることであり、この契約はそれを実現し、メッシをさらに裕福にさせる。そして、ピッチ上のことについては、マーケティングの可能性が覆い隠してしまうだろう」と、最後は皮肉を持って記事を締めている。

構成●THE DIGEST編集部

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