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海外サッカー

久保建英のCLデビュー戦に欧州各メディアの評価は分かれる「危険な状況を生み出した」「ほとんど攻撃には関与せず」

THE DIGEST編集部

2023.09.22

 日刊紙『El Pais』は、「試合前、彼は儀式的な行動をとり、サイクリストが筋肉痛を和らげるかのように、水筒で脚を濡らした。それは筋肉痛とは何の関係もなく、事実、試合が始まった瞬間に猛烈なプレッシャーをインテルにかけた。(中略)開始4分でブライスとともに、危険なプレーをした相手DFアレッサンドロ・バストーニを取り囲んでボールを奪い、ホームスタジアムに歓喜と安堵をもたらした」と、序盤の久保を振り返っている。

 しかし、その後について同メディアは、インテルが守勢に回ったことで、ソシエダが快適に攻撃を仕掛けたものの、久保については相手の徹底マークを受けたことを紹介し、「久保は全く出番がなく、逆サイドのアンデル・バレネチェアが活躍した。日本人選手は、ル・ノルマンのヘディングシュートを引き出す危険なクロス以外には、ほとんど攻撃には関与しなかった」と報じた。
 
 バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点で他の多くのチームメイト同様、及第点の「6」を付与し、「アウグストからのマークによって試合に入るのが難しかったが、プレーに関与し出すと素晴らしいプレーを見せ、ル・ノルマンへのクロスでは、決定的な役割を果たすところだった。後半、スクリューシュートを外した後で交代した」と寸評を綴っている。

 サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「興味深いことに、試合開始時にソシエダが見せた素早い攻撃では、あまりボールに触れることがなかった。時間の経過とともに攻撃の中で徐々に良くなり、この日本人選手らしい技術やスタイルを披露。ペナルティーエリア内に素晴らしいクロスを供給するも、ル・ノルマンが枠外にシュートを外した。その後、相手(ムヒタリアン)のイエローカードを誘発した」と総括し、採点は「7」と評価は高かった。

 スポーツ専門放送局『EURO SPORT』による採点は「6.5」で、「控えめなスタートとなったが、試合が進むにつれてプレーは向上し、彼が平均以上のクオリティーを持つ選手であることを示した。非常に興味深い選手だ」と綴り、イタリアのサッカー専門サイト『TUTTOmercatoWEB,com』は同採点で、「周囲の選手に比べてあまり注目されなかったかもしれないが、日本人選手が自身のクオリティーを示す機会は訪れ、幾つか危険な状況を生み出した」と、こちらも寸評の内容はポジティブなものとなっている。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】随所に存在感を見せたインテル戦!久保建英のCLデビュー戦ハイライト

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