今後、決勝トーナメントでポイントを稼いでライバル国を上回るためには、残ったマンCとアーセナル（いずれもグループ首位）が、それぞれ３チームがベスト16に勝ち上がっているドイツ、イタリア、スペインのクラブを含む強敵たちを破り、可能な限り上位に進出することが求められる。

　さて、ともにグループ最下位で敗れ去ったマンUとニューカッスルだが、現地メディアによる評価には大きな違いが見られる。後者はサウジアラビア資本を得て強化の途中にあるチームであり、しかも「死のグループ」と呼ばれた最激戦区グループEでの１勝２分け３敗（１勝はパリSGから）の成績には、ポジティブな評価を下す現地メディアも少なくない。

　指揮官エディ・ハウが称賛され、「魔法のような快進撃」「セント・ジェームズ・パークはもう少しで『夢の劇場』になるところだった」との賛辞を贈られたニューカッスルとは対照的に、マンUに対してメディアが話題にするのは、もはや選手との対立が浮き彫りとなっているエリク・テン・ハーフ監督の後任についてであり、グレアム・ポッターやジュレン・ロペテギなど候補の名前を挙げている。
  　また、サッカー専門サイト『Football365』は、2013年の名将アレックス・ファーガソンの退任以降、５人の監督（暫定除く）を迎えたマンUは、いまだに浮上を遂げられずにいると厳しく指摘。それを象徴する事象のひとつとして、この10年間でのCLにおける「惨めなシーズン」のランキングを発表した。そのワースト５は以下の通りだ。

１位：2023-24シーズン（GS最下位／１勝１分け４敗）
２位：2015-16シーズン（GS３位／２勝２分け２敗）
３位：2020-21シーズン（GS３位／３勝３敗）
４位：2021-22シーズン（ベスト16）
５位：2017-18シーズン（ベスト16）
※GS＝グループステージ

　2017-18シーズンはラウンド・オブ16でセビージャに「悲惨な状況」で敗退、２度の監督交代（暫定含む）が行なわれた2021-22シーズンは「アトレティコ・マドリーの抵抗を打ち破る可能性が全く見えないまま敗退」、その前シーズンはどのチームからも連勝できず、2015-16シーズンは「一見楽そうな組み合わせから、悲惨なヨーロッパリーグ行き宣告」。そして今季については「どん底」と表現している。

構成●THE DIGEST編集部

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