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海外サッカー

及第点以上はわずか4人…EURO2024敗退のイタリア代表全選手を母国紙が査定! また「チームをより安全に導くため」と指揮官への提言も

THE DIGEST編集部

2024.07.04

 寸評では、好守連発でチームを何度も救ってきたドンナルンマについて、「彼のセーブがなければ、グループステージでおそらく1ポイントしか取れずに敗退していただろう。真のキャプテンだ」、CBながらクロアチア戦では見事なドリブルでアッズーリを敗戦から救い、一躍優良銘柄となったカラフィオーリを「クオリティーと安定感を持った選手で、アッズーリは将来を担うCBを見つけたと言えよう」と、それぞれ賛辞を贈っている。

 一方で、最低採点を与えられたひとりであるスパレッティ監督に対しては、「彼が想像していたような、積極的なイタリアの姿は全く見られず、アイデアも走力もないチームは、絶え間ないフォーメーションの変更に振り回された。監督就任からあまり経っていない上に、与えられた準備時間を有効活用できなかったように感じられる」と、その責任を指摘した。
 
 サンドロ・トナーリ、デスティニー・ウドギ、フランチェスコ・アチェルビ、ジョルジョ・スカルビーニ、ドメニコ・ベラルディ、ニコロ・ザニオーロといった、本来ならスタメンにも入れる選手を出場停止や怪我で欠くというハンデも背負わされた指揮官に対して、同メディアは「戦術的な一貫性を保つ必要がある。これはチームをより安全に導くために最も緊急に必要なことだ」と主張している。

 同メディアは、「この2週間、アッズーリにはプレーのクオリティーだけでなく、魂も欠けていた。ザッカーニのゴールで16強入りを果たした時、我々は青い星が突然にして再び輝き始め、チームも同様に復活すると期待した。しかし、運は努力に見合うものでなければならない。そして明らかに、今回はそのケースではなかった」と今大会を総括したが、この先も長く暗黒時代が続くのか、あるいはこの屈辱が「良い薬」となるのか。続投が決まったスパレッティ監督が率いる新生チームの動向を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部


 
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