対して、アルゼンチンは大エースのリオネル・メッシをはじめ、絶好調のラウタロ・マルティネスやアレクシス・マク・アリステルら欧州トップリーグで活躍中の若手たちが好融合を見せ、予選首位を守り続けている他、今夏のコパ・アメリカでも連覇を果たすなど、その前途は明るいように見えるが、今予選ではここまで3敗を喫している点を見逃すことはできない。
同メディアは、「栄光の時代は終わりを迎えつつあるのか?」と見出しを打ち、世界王者がこの予選で3分の1の日程を残している時点でW杯出場権をほぼ確保しているのは間違いないとしながらも、「一抹の不安が漂っている」とも指摘。同国の著名なジャーナリストであるファン・パブロ・バルスキーが、「アルビセレステ」が1-2の敗北を喫した後に「史上最高のチームの中核メンバーの終わりを意味する」と語ったことを紹介した。
この発言の真意については、「彼が指摘しているのは、現在のチームがピークを過ぎたのではないかということだ。アンヘル・ディ・マリアの代わりは存在せず、メッシの代表での将来も不透明。さらに、チーム全体の再構築が必要だという意見もある。メッシはラウタロやフリアン・アルバレスと同時にプレーできるのか? おそらく強豪相手では難しいだろう」と説明している。
バルスキー氏の「今こそ、チームを刷新し、変化させ、代替策を模索する時だ」との主張に対し、同メディアは「アルゼンチン代表監督のリオネル・スカローニがこれに同意するのかどうか、近いうちに明らかになるだろう」と、最盛期にあるアルゼンチンの未来に向けた動きに興味を示した。
なおその他の国への指摘では、ウルグアイはマルセロ・ビエルサ監督と選手の確執が表面化したことの影響が懸念されるも、こちらはその後にこのアルゼンチン人名将の采配が的中していることから、「彼らは軌道に戻ったようだ」。一方、強豪に割って入って3位の好位置にいるエクアドルに対しては、堅守を誇る守備陣と中盤は高く評価する一方で、「問題は攻撃で、ストライカーが不足しており、依然としてエネル・バレンシアに頼りすぎている」と指摘している。
最後に、今回のコパ・アメリカ決勝で敗れるまで、2年間無敗を維持してきたコロンビアについては、直近の4試合で3敗を喫しており、ネストル・ロレンソ体制で初めて迎えた試練を乗り越えられるかに注目する同メディアは、「カタールW杯出場を逃したトラウマに今なお苦しんでいる世代の選手たちの“傷”が悪化する可能性がある」と、苦戦が続く可能性を示唆した。
構成●THE DIGEST編集部
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