さて、この結果に対する各国メディアの反応を見ると、最多の受賞者を出したマドリーのクラブ専門サイト『Defensa Central』は「マドリーは世界最高の選手たちで構成されるこのイレブンの中で圧倒的な存在感を示した。この選出は、クラブ史において重要な瞬間となり、カルロ・アンチェロッティ監督率いるチームの多くの主力選手たちが、世界中の選手たちから最高の評価を受けた結果でもある」と誇らしげに伝えた。

　一方で、ノミネートされた８人のうちルカ・モドリッチ、フェデリコ・バルベルデが選外となったことにも言及することを忘れることなく、また「負傷したティボー・クルトワが選ばれなかったことは最も議論を呼ぶだろう。そしてフェルラン・メンディも、昨季終盤に見事な活躍を見せたにもかかわらず、FIFproのリストに含まれなかった」と不満も示している。

　英国の日刊紙『Daily Mail』は、ベリンガムが唯一のイングランド人選手であることに注目し、「投票者の53パーセントが彼を支持したということだ。バロンドール受賞者（ロドリ）、CL制覇の立役者（ヴィニシウス）、さらには多くのゴールを奪ったハーランドといったタレントたちもこのイレブンに選ばれたことを考えると、これは特別な栄誉だ」と賛辞を贈った。
  　同メディアは当然ながら、マンCの４選手の選出も伝えたが、同時に「昨季末にPFA年間最優秀選手に輝いたフィル・フォデンは、選ばれなかったことを残念に思うかもしれない。アンフィールドでまたも素晴らしいシーズンを送ったリバプールのモハメド・サラーも同様だ」と、こちらも選外となった選手にも触れている。

　ドイツのスポーツ紙『Kicker』は、マドリー所属のリュディガーとクロースに焦点を当て、彼らがCL優勝に貢献した他、自国開催のEURO2024（ベスト８）でドイツ代表として好パフォーマンスを発揮したことも選出の理由に挙げたが、一方で「ブンデスリーガ所属の選手の名前はなかった」ということも強調した。

　そして、マドリー、マンC以外で唯一の選出者を出したリバプールのクラブ専門サイト『LIVERPOOL.COM』は、ファン・ダイクの「とても誇りに思う。同じプロ選手の仲間たちに投票で選ばれるのはとても意味があることだし、彼らに認められるのは素晴らしい気分だ」とのコメントを紹介し、また彼の幼い頃のアイドルであるロナウジーニョ（３回）を超える選出回数に達したことを伝え、その偉業を称えている。

構成●THE DIGEST編集部

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