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Jリーグ・国内

奈良県から世界へ! ロナウド、メッシ、三笘薫らの公認メモラビリアをプロデュースする日本企業の挑戦

THE DIGEST編集部

2025.03.11

スター選手公認の直筆サインはインテリアとしても人気を呼ぶ。

スター選手公認の直筆サインはインテリアとしても人気を呼ぶ。

――市場が拡大している要因は?

「契機はスポーツの盛り上がりとコロナ禍の巣篭もり需要です。在宅時間が増え、自宅で楽しめる物に目が向いたと。弊社もここ数年は150%-200%で成長し続けています」

――17歳で創業されたそうですが、きっかけは?

「幼少期に父親の仕事でパキスタンに住んでいた際、友人宅に飾られていたジョーダンのサイン入りユニフォームを見てかっこいいと思いました。帰国して日本で探しましたが、安心して購入できる所がなく、好きなサッカーから始めた次第です」
 
――伝手があったのでしょうか?

「全くありませんでした。黙々と一人でPCと向き合う日々から始まりました。代理人やクラブなどにアプローチし続けて、偽造品への対策など、公認メモラビリアの必要性を説きながら少しずつ人脈を広げていきました」

――起業する上で苦労したことは?

「新しい価値や文化を広める難しさを日々痛感しています。今でこそ広まりつつありますが、"サインは直接もらってこそ"という認識が根強かったですね。公認商品は証明書が付属し、価値が守られ流通性が担保される。多彩な表現を可能にする楽しいコレクションなんです」

――どのように課題と向き合ってこられたのでしょう?

「自分が欲しいと思える品を丁寧に作ることを心がけただけです。なんでもかんでもサインを書いてもらうのではなく、その選手の特徴や魅力を最大限に表現できるよう努めています。それを地道に20年続けていたら、共感して応援してくれる人たちが自然と増えました」

――やめようと思うことはありませんでしたか?

「経営なので大変なことも多いですが、好きで始めたので一度もないですね。こんなものがビジネスになるのかと両親は思っていたようですが、最初から応援してくれたので感謝しています。あとは然るべきタイミングで、可能性を信じてくれた社員やお取引先様に恵まれました」
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