男子テニス世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)が、また1つ歴史を塗り替えた。今度はコートの上ではなく、オークションの世界での出来事だ。
2023年のウインブルドン決勝でアルカラスが使用したバボラ製のラケット『Pure Aero 98』が、テニス専門のオークションハウス「プレステージ・メモラビリア」による競売で、17万3,066ドル(約2,620万円)で落札されたのだ。テニスラケットとしては史上最高額であり、これまでの記録だったラファエル・ナダル(スペイン)の17年全仏オープン優勝ラケット『Pure Aero』(15万7,300ドル/約2,380万円)を上回った。
このアルカラスのラケットは、フォトマッチング(写真照合)により大会期間中の10日間で使用されたことが確認されており、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との決勝を含む5試合と練習で使われたという。またフレームには、アルカラスのサインと正確なストリングのテンションが記されている。
プレステージ・メモラビリア創設者のマット・キャシン氏は、テニス専門サイト『Tennis.com』のインタビューで、「アルカラスによってこのスポーツは多くの注目を集めており、そのことはコレクション市場にも表れています。テニス界は今、世代を超えたチャンピオンの台頭を目撃しており、コレクターもそれを理解しているのです」とコメントした。
23年のウインブルドン決勝と言えば、アルカラスが大会4連覇中のジョコビッチに挑んだ一戦。4時間42分に及ぶ死闘の末、20歳の若者が1-6、7-6(6)、6-1、3-6、6-4で勝利し、初めて芝の王者となった。ウインブルドンでは02年のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となる"ビッグ4"以外の王者であり、ボリス・ベッカー(ドイツ)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)に次ぐ3番目の年少記録でもあった。
今回の落札で、アルカラスは「コート外」でも記録保持者となったわけだが、もっとも、すでに彼はトレーディングカードや試合球でも落札価格のトップ記録を持つ。今年の全米オープンでの最終ポイントのボールは、8万8,900ドル(約1,340万円)で取引されたという。
なお、同オークションではアルカラスが19年のチャレンジャー大会で使用した『Pure Aero』も出品され、6,670ドル(約100万円)で落札された。「アルカラスの育成年代に関わったコーチ」から提供されたものだという。
オークションを主催したプレステージ・メモラビリアは、上記のナダルの17年全仏オープン優勝ラケットの他、かつてロジャー・フェデラー(スイス)が04年のウインブルドンで優勝した際のウイルソン『n Six. One Tour 90』(11万8,206ドル/約1,790万円)や、ピート・サンプラス(アメリカ)が1994年ATPファイナルで使用したウイルソン『Pro Staff』(6,064ドル/約92万円)なども取り扱ってきた。
構成●スマッシュ編集部
【画像】アルカラスがジョコビッチを破って優勝!「ウインブルドン2023」男子選手たちの厳選写真!
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2023年のウインブルドン決勝でアルカラスが使用したバボラ製のラケット『Pure Aero 98』が、テニス専門のオークションハウス「プレステージ・メモラビリア」による競売で、17万3,066ドル(約2,620万円)で落札されたのだ。テニスラケットとしては史上最高額であり、これまでの記録だったラファエル・ナダル(スペイン)の17年全仏オープン優勝ラケット『Pure Aero』(15万7,300ドル/約2,380万円)を上回った。
このアルカラスのラケットは、フォトマッチング(写真照合)により大会期間中の10日間で使用されたことが確認されており、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との決勝を含む5試合と練習で使われたという。またフレームには、アルカラスのサインと正確なストリングのテンションが記されている。
プレステージ・メモラビリア創設者のマット・キャシン氏は、テニス専門サイト『Tennis.com』のインタビューで、「アルカラスによってこのスポーツは多くの注目を集めており、そのことはコレクション市場にも表れています。テニス界は今、世代を超えたチャンピオンの台頭を目撃しており、コレクターもそれを理解しているのです」とコメントした。
23年のウインブルドン決勝と言えば、アルカラスが大会4連覇中のジョコビッチに挑んだ一戦。4時間42分に及ぶ死闘の末、20歳の若者が1-6、7-6(6)、6-1、3-6、6-4で勝利し、初めて芝の王者となった。ウインブルドンでは02年のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来となる"ビッグ4"以外の王者であり、ボリス・ベッカー(ドイツ)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)に次ぐ3番目の年少記録でもあった。
今回の落札で、アルカラスは「コート外」でも記録保持者となったわけだが、もっとも、すでに彼はトレーディングカードや試合球でも落札価格のトップ記録を持つ。今年の全米オープンでの最終ポイントのボールは、8万8,900ドル(約1,340万円)で取引されたという。
なお、同オークションではアルカラスが19年のチャレンジャー大会で使用した『Pure Aero』も出品され、6,670ドル(約100万円)で落札された。「アルカラスの育成年代に関わったコーチ」から提供されたものだという。
オークションを主催したプレステージ・メモラビリアは、上記のナダルの17年全仏オープン優勝ラケットの他、かつてロジャー・フェデラー(スイス)が04年のウインブルドンで優勝した際のウイルソン『n Six. One Tour 90』(11万8,206ドル/約1,790万円)や、ピート・サンプラス(アメリカ)が1994年ATPファイナルで使用したウイルソン『Pro Staff』(6,064ドル/約92万円)なども取り扱ってきた。
構成●スマッシュ編集部
【画像】アルカラスがジョコビッチを破って優勝!「ウインブルドン2023」男子選手たちの厳選写真!
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