「公益財団法人 盛田正明テニスファンド（MMTF）」は、世界に通用する日本人テニスプレーヤーを数多く輩出してきた海外留学支援基金だ。これまでに錦織圭、西岡良仁、望月慎太郎ら、日本男子テニスを牽引するそうそうたる顔ぶれがMMTFから巣立っていった。

　10代初めの有望なジュニアを日本全国から発掘し、奨学金による留学生をアメリカ・フロリダの「IMGアカデミー」はじめトップレベルの育成施設に派遣。最高のテニス指導を提供するとともに、早くから世界で実戦経験を積ませ、プロを目指すのをサポートする――それがMMTFの概略だ。

　日本で真剣にテニスに取り組むジュニアなら誰もが憧れるMMTFが、2025年度の奨学金留学選手の選考を実施している。第一次書類選考、国内選考会、アメリカでの最終選考を経て、合格者を決定する予定だ。

　奨学金の内容は、テニスアカデミー滞在費用（トレーニング費、寮費）、アカデミーが決めた遠征費用、年１回の日本との往復チケットなどをカバーする。

　近年では24年に全豪オープンジュニアで優勝した坂本怜が、MMTFのサポートによりIMGアカデミーで腕を磨き、プロ転向を果たした。

　将来プロテニス選手を目指すなら、ジュニアの頃から海外での経験を積んでおくことは重要だ。日本の子どもたちにはぜひこのチャンスを逃さず、チャレンジしてほしい。そしてテニスファンとしては、またどんなダイヤの原石が現れるか楽しみにしたい。
  【MMTF　2025年度留学金選手選考】
●応募資格
［1］2025年「全国選抜ジュニアテニス選手権」または「全日本ジュニア選手権」のU-14男子シングルス、女子シングルスでベスト４以上の日本人（日本国籍）ジュニア選手。
［2］2025年「全国選抜ジュニアテニス選手権」または「全国小学生テニス選手権」または「全日本ジュニア選手権」のU-12男子シングルス、女子シングルスでベスト４以上の日本人（日本国籍）ジュニア選手。

●応募期間
12月１日（月）必着

●選考方法・基本スケジュール
第一次書類選考後、第二次選考は書類選考合格者を国内にて選考会を実施、その後はアメリカでの最終選考と続く。

2025年12月中：第一次書類選考
2026年１月中：選考会（東京近郊）
2026年２月中旬：アメリカにて最終選考を実施予定
2026年２月～３月中：結果案内

●奨学金内容
年１回の羽田-アメリカ往復チケット、テニスアカデミー滞在費用（トレーニング・寮）、アカデミーが決めた遠征費用等。
※他の企業・団体から金銭的支援またはスポンサー契約を締結している選手の応募は選考過程に進むことができません。留学中に援助を受けていることが発覚した場合、期間中に支援が決まった場合、選手として好ましくない行動が見受けられた場合は契約を解除し奨学金全額の返却をまめることがあります。

●問合せ先
粟野（あわの）kawano@mmtfund.org

構成●スマッシュ編集部

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